薬、飲んだかしら…




食後、義母に薬を渡し、きちんと飲んだことを確認していました。ところが数分後、「薬、まだ飲んでない気がする」と不安そうなひと言。
「ほら、もう飲んだよ」と薬カレンダーを見せると、今日の分は空になっています。それでも義母はカレンダーをじっと見つめ、「じゃあ、この薬カレンダーが間違ってるのね」とひと言。
本人の中では、自分の記憶のほうが自然に感じられるのでしょう。服薬の確認ひとつにも、思いがけないやりとりが生まれます。
【医師からのアドバイス】
認知症では、薬を飲んだこと自体を思い出せず、「まだ飲んでいない」と感じることがあります。そのため、飲み忘れだけでなく、すでに服用した薬をもう一度飲んでしまう「飲み過ぎ」にも注意が必要です。薬カレンダーや服薬ボックスなどを活用し、本人だけでなく家族も服用状況を確認できるようにしておくとよいでしょう。 本人が「飲んでいない」「薬カレンダーが間違っている」と話したときに、「さっき飲んだでしょ」と強く否定すると、不安や混乱につながることがあります。「心配になったんだね。一緒に確認してみよう」などと声をかけ、本人の気持ちを受け止めながら確認することが大切です。 飲んだかどうかわからない場合は、自己判断でもう一度薬を飲ませるのは避けましょう。薬によって対応が異なるため、処方した医師や薬剤師に確認してください。「飲んだことを忘れる」「何度も薬を欲しがる」といったことが増えてきた場合も、薬の管理方法について、かかりつけ医や薬剤師、ケアマネジャーなどに相談すると安心です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※一部、AI生成画像を使用しています。
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シニアカレンダー編集部
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