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「汚れ物は嫁の仕事?」祖母の入院で始まった介護分担。近所の嫁と遠方の娘が笑顔で隠した胸の内【体験談】

今まで1人暮らしをしていた祖母が、先日腰痛を訴えて緊急入院しました。その結果、「今までと同様の生活は困難」と医師から説明を受け、介護老人保健施設にお世話になることになりました。そのときの入院から入所に至るまでの間に、「誰が介護するか」という問題が浮上しました。

亡き長男の「嫁」と、遠方の「娘」

祖母の長男である私の父は、結婚後も祖母と同居をしましたが、子どもが増えたこともあり近所に家を建てて別居。両親が共働きだった私は学校帰りに祖母の家に帰ったり、休日のお昼を作ってもらったりしていました。10年以上前に父が他界しましたが、その後も祖母との関係は続き、親戚付き合いや墓地の管理など長男の嫁である母が引き継いでいました。

 

祖母の娘である叔母は、都内在住で仕事がハード。海外生活の経験もある「忙しい」が口癖の人でした。昔は祖母に孫の顔を見せるため、年に1度は顔を出していましたが、高速道路を走って片道2時間の距離で、一日を帰省に費やすこともあり、年々回数が減り、電話で声を聞く程度の関係になっていたと、祖母が以前話していました。ここ数年は自身も還暦を過ぎ、大病を経験したこともあってか、心境に変化があったようで、月に1度の祖母の病院通いを担当してくれるようになり、助かっていました。

 

「娘」だから病院の連絡はすべて私にください

元気でマイペースに過ごしていた祖母が、急に腰痛を訴え、誰かのサポートがないと日常生活を送れない状態になるまで、あっという間でした。祖母から「救急車を呼んでほしい」と連絡を受けたのは、近所に住む母で、入院の手続きや日用品の用意などをおこないました。その日の夜に叔母に入院のことを伝えると、驚き、心配している様子でしたが、急なことでアルバイトを抜けることができないとのことでした。

 

3日後、遠方から駆けつけた叔母と祖母の面会時間は5分にも満たないものでした。新型コロナウイルス流行期からの措置の名残で、面会は面会室に限るという病院の決まりがあり、腰が痛い祖母は車椅子に座り続けることができなかったのです。叔母は顔を出せない代わりに病院に電話で病状を問い合わせていたようですが、入院の際に提出した連絡先が母になっていたこともあって、病院側は連絡を一本化してほしいと言ってきました。

 

叔母は「お義姉さんに迷惑をかけられないので、連絡はすべて娘の私にください」と病院に申し出ました。実を言うと、母の実母も同じ病院で入院していることもあり、両方の親の介護を抱えた状態だったので、母にとってその申し出は救いだったそうです。

 

 

汚物の付いた洗濯物は「嫁」の仕事

入院時に叔母との連絡用に持たせた携帯電話から、「飲み物がなくなったから買ってきてほしい」「肌寒いから上着がほしい」など祖母からの電話が朝一番でかかってきます。母が面会に行くと、「今回の洗濯物です」と看護師から毎回汚れ物の入ったビニール袋を手渡され、「紙おむつのストックもなくなりました」と言われて、必要な物を届けることもありました。また、医師には「腰が完治することはなく、本人が痛みに慣れていくしかない」と言われ、椅子に座っていられるようになるため、面会の時間もリハビリの一環として活用するよう言われました。結局、こうした身の回りの対応は、近所に住む「嫁」の仕事です。

 

連絡を担った遠方の「娘」は、地域包括支援センターの職員や、病院の地域医療連携室の相談員らと祖母の状態や退院後の生活について連絡を取り合っていたそうです。自身の仕事や移動距離を理由に、帰省は最低限にとどめ、退院後の受け入れ先を決めるため介護老人保健施設や福祉施設などを見学するときは母も同行するように求められました。

 

まとめ

叔母が施設見学のため帰省したので、3人でランチをしました。数日前に叔母から届いた「面会に行きました」という短い報告文にあった、「こちらはいろいろと忙しいので次の面会は当分先になりそうです」に憤慨していた母の姿を思い出し、私は終始ハラハラしていました。ですが、2人はお互いの不満を一切口にせず談笑し、何事もなかったかのように笑顔で別れました。それは、お互いの関係を崩さないための大人の対応なのだと思いました。間に挟まれ、気苦労の絶えなかった私は、まだまだ本当の意味で大人になれていないのだと改めて実感しました。どちらが祖母の面倒を見ていくのか、笑顔の下の戦いは今も続いています。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:舘岡みつき/40代女性・パート

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)

※一部、AI生成画像を使用しています。

 

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シニアカレンダー編集部

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