赤ちゃんの脳や体は未発達なため、じょうずにまだ眠ることができません。ママやパパがちょっとサポートをしてあげるとすんなり眠れることも。そこでママが簡単に試せるワザを3人のお子さんのママでもある保育士の井上りな先生に紹介してもらいました。いくつか試してみて、わが子にあうワザを見つけてくださいね。
0〜5カ月:やさしい触れ合いに安心して眠れるように
おでこや眉間をやさしくなでなで
お布団に寝かせたあと、赤ちゃんのおでこや眉間をやさしくゆっくりなでると、気持ち良くなって寝つく赤ちゃん多し。ただし、触られるのが苦手な場合も。嫌がるようなら無理強いはしないで。
耳元でハミング♪
赤ちゃんはママの声が大好き。耳元で囁くようにハミングをしてみましょう。安心して赤ちゃんはスヤスヤ夢の中へ。歌は声がハッキリするため楽しくなりテンションが上がってしまうことも。ハミング程度が効果的です。
手と足を曲げて伸ばして
ねんねの赤ちゃんも疲れていないと寝ないことがあります。手や足を持って軽く曲げたり伸ばしたり……体操してあげて。適度に疲れて眠りにつきやすくなります。
6〜9カ月:ママとスキンシップが効果的
たて抱っこでギュッ
ママへの愛着が強くなってくるころ。やや強めにギュッと抱きしめて、ママの体温を感じさせてあげると安心して眠りにつきやすくなります。この時期は横抱きよりもたて抱きを好む赤ちゃんが多いです。ただし、抱っこは意外と負担になるもの、ママは座椅子などに座ったり壁によりかかかるなど、ラクな体勢でトライして。
おなか&背中をなでなで
おなかをゆっくりとなでてあげると、ママの温もりを全身で感じやすく安心できます。横向きで寝るのを好む赤ちゃんは、横向きのまま背中をさすってあげると良いでしょう。ただし、寝たらあお向けに戻して。
10カ月〜1歳6カ月:自分だけの空間にテンションアップ!
ママが寝たフリ
この時期になると、ママともっと遊んでいたい!という思いからなかなか寝ようとしない子が出てきます。ママが寝たフリをすれば、起きていてもつまらない……と寝てしまうことが多いです。
暗くして一緒にお布団に入る
ママと一緒にいるのが楽しい時期。一緒にお布団に入って電気をオフ。今日あった出来事をお話ししたり、トントンしたり……。安心感に包まれていつの間にかスヤスヤ。
ルーティーンを作る
少し時間がかかりますが、ごはん→お風呂→絵本の読み聞かせ→一緒にねんね、など毎日同じ繰り返しを。次第に夜の流れがわかってきて、自然と流れに沿って寝るように。
ワザを試す前にまず確認を!
まずは赤ちゃんが安心して快適に眠れるように、環境や生活リズムを整えることが大事です。ワザを試す前に、次の項目ができているかチェックしてみて。
□部屋は電気を消して暗くしている
□快適な温度や湿度だ(湿度は50〜60%、室温は26〜28度が目安)
□静かで落ち着ける環境だ
□おなかが満たされている
□おむつが汚れていない
□毎朝決まった時間(遅くとも8時ごろ)に起こしている
□日中適度に運動している
さまざまなワザにチャレンジしても、寝ないことも多いもの。ママがイライラしたり焦ると、赤ちゃんにその気持ちがうつってしまい、余計寝なくなってしまいます。どれか効果があったらいいなくらいの気持ちで試して見て。わが子に合うようにアレンジを加えても楽しいですね!
※寝かしつけ中は赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。
※窒息の恐れがあるので、赤ちゃんの 枕元や赤ちゃんの顔の近くに ぬいぐるみなど置かないようにしましょう。
※うつ伏せで寝ていたら、あお向けに戻してあげましょう。