「彼を取り返したから!」
数年ぶりに届いた友人からの連絡。その内容に、私は目を疑いました。
「〇〇くん(彼氏)を取り返したから。向こうから話しかけてきたし、やっぱり私のことが気になってたみたい」
私にはまったく身に覚えがありませんでしたし、そもそも彼とは今も交際中。前日にも一緒に食事をしたばかり。彼女と再会したという話すら聞いていませんでした。そのことを伝えると、彼女からは「あなたには言えないだけじゃない?」という返事が。
私は、彼に事情を確認することにしました。
彼が友人と会ったのは事実。でも…
彼に聞くと、彼女と再会したこと自体は事実でした。
彼は会社でバレーボールクラブに入っていて、活動のために利用した体育館に、友人がスタッフとして勤務していたそう。その際に、あいさつ程度の声かけと、これからその体育館を何度か使う予定があったため、「これからもよろしくお願いします」と言ったのだとか。
彼から話を聞くと、彼女との関わりは本当にそれだけでした。彼としては昔の知り合いに再会したというだけ。当然、彼女に好意を伝えていないですし、私と別れたとも言っていません。
なのにどうして、彼女は彼から「好意を抱かれている」というような解釈になったのか――。
彼も困惑していました。私たちはひとまず、今後また何かあればお互いに共有しようと話し、様子を見ることにしました。
まさかの急展開
それから数週間後、彼女に動きがありました。それは、彼がバレーボールクラブの活動で体育館を訪れたときのことです。
彼は、体育館のスタッフから突然、「あの人(友人)といい感じなんですよね?」「話は聞きました」と声をかけられたそう。驚いた彼が詳しく聞くと、友人が職場の人たちに「昔好きだった人と再会して、いい感じになっている」と話していたことがわかりました。
彼はとっさにその場で、「昔の知り合いだから話しただけで、今、付き合っている彼女がいる」と否定してくれたよう。
そして、友人にも「誤解させたなら申し訳ないけど、君に恋愛感情はない。今も彼女と付き合っている」とはっきり伝えたそうです。
その日のうちに彼から一連の出来事を聞き、私も驚きました。その後、友人からは「私が勘違いしてたみたい。ごめん」と短い連絡が。それ以降、彼女から連絡が届くことはありません。
その後も、彼は体育館で彼女と顔を合わせることはあるようですが、必要以上に話すことはせず、クラブの活動で利用する施設のスタッフとして接しているとのこと。
学生時代から彼への思いがあったことで、久しぶりの再会を、彼女は特別なものとして受け取ってしまったのかもしれません。とはいえ、彼が普通にあいさつをしただけで、ここまで話が大きくなるとは思いもしませんでした。彼女がまた何か思い込んでしまうのでは……という不安は、正直ないわけではありませんが、今のところはひとまずホッとしています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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