妊娠するまでは聞いたこともなかった、「会陰切開」。出産には陣痛という激しい痛みが伴うことは覚悟していましたが、まさか傷ができる可能性があるとは夢にも思っていませんでした。出産のその時が来るまで怖くて仕方がなかったのですが、事前におこなっていた対策が功を奏したのか、無事に会陰切開なし。助産師さんもびっくりするほどの安産で出産することができました。私が妊娠中におこなったことを紹介します。
情報収集をする
出産に関する情報がないことには不安が先立って怖くなるばかりだったので、つわりが落ち着いたころから情報を集めました。内容が内容だけに出産未経験者には相談しにくく、出産経験のある友人も少なかったので、ネットの情報がメインでした。
情報のなかから、「会陰部の柔軟性が大事」「出産のスピードが早すぎると危険」ということがわかったので、自分なりに対策をおこなうことにしました。
イメージトレーニングで心の準備をする
通院していた産院が「ソフロロジー式分娩法」を推奨していたので、妊娠中期から出産についての勉強やイメージトレーニングをおこなう機会を得ることができました。
実際の分娩台を見せてもらい、座ってみて出産時の動きまで体験することができ、実際に陣痛が始まったらどうするのか、病院に着いたら、陣痛が激しくなったら……と、出産未経験の私でも段階を追ってイメージしやすかったです。
会陰マッサージをする
ネット上で紹介されているさまざまな方法のなかから、自分が取り組みやすそうな方法を選びました。その方法は、臨月に入ったら、毎日の入浴後にスイートアーモンドオイルをたっぷりとつけたコットンで会陰部周辺を少し広げるように塗り込むというものです。
自分でマッサージをすることには抵抗がありましたが、少しでも傷ができない可能性があるならとチャレンジしました。オイルを塗るだけなので、取り組みやすかったです。
覚悟を決める
初めての出産は、どんなに準備をしていても未経験のことが突然始まるということに不安がつのるばかりでした。不安を払拭するため、臨月に入ってからは「自分が何かしなければいけないわけではない。痛みに耐えればいい。言われたことに従えばいい」と自分に言い聞かせていました。
おかげで実際の場面では、陣痛の痛みに襲われても助産師さんの助言に従い落ち着いて取り組むことができ、3,144gの男の子を約5時間で出産。助産師さんに「初産とは思えない」と言われるほどの安産でした。会陰切開もなく、産後の回復も早かったです。
初めての出産だったので、出産は痛いもの、怖いものと不安でいっぱいになっていましたが、事前に対策を講じたことで出産に対して前向きになることができました。特に気持ちの準備ができたことが、落ち着いて出産当日が迎えられ安産で終えることに役立ったのではないかと思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
イラスト/キヨ
著者:仲田みいま
2人の男の子を育てつつ、作業療法士として働くワーキングマザー。生活関連の情報をまとめたブログも運営。子育て、ラク家事に関する内容を中心にライターとしても活動中。