部長から突然のクビ宣告
電話に出るなり、部長はすごい剣幕で怒鳴り散らしました。「なんで休んでるんだ!娘の運動会くらいで休むなんて、お前は社会人失格だ!」
突然の理不尽な怒りに驚きつつも、「有給の申請は通っています」と冷静に伝えました。しかし、部長は聞く耳を持ちません。それどころか、こう言い放ったのです。
「休むなら社長命令でクビだ!!」
普通なら青ざめる場面ですが、私は慌てることなく「わかりました。では、その件は社長にも確認しておきます」と返しました。なぜ私がこれほど冷静だったのか。それは……。
私がクビ宣告に動じなかったワケ
実は、電話の途中から通話を「スピーカーモード」にしていました。通話内容を聞いていた娘が、隣にいた祖父に心配そうに尋ねました。
「じいじ……パパ、会社クビになっちゃうの?」
そう、一緒に応援に来ていた「じいじ」こそが、私の会社の社長であり、妻の父親だったのです!
私は妻と結婚した後、義父の会社に入社しました。しかし、2人が親族であることを知っているのは一部の上層部だけ。直属の上司や同僚にはあえて知らせておらず、苗字も違うため、部長は私が社長の娘婿であることを知らなかったのです。
「社長命令」のウソが発覚
一部始終をスピーカー越しに聞いていた義父(社長)は、部長の理不尽な言動に激怒。すぐさま事実確認を指示しました。
すると、部長は以前から自分の都合で部下の有給取得を妨げたり、無理な休日出勤を押しつけたりする際に、「社長命令だ」と勝手に社長の名前を使っていたことが判明! さらに、部下への高圧的な言動についても複数の証言が次々と出てきたのです。
後日、部長は上層部から厳しく追及されることになりました。その場には義父である社長も同席しており、そこで部長は初めて、私が社長の娘婿だと知ったのです。
しかし、反省するどころか、私に向かって「だったら最初から言えよ!!」と逆ギレ。すかさず私は、「僕が誰の身内かで、態度を変えるんですか?」と言い返しました。そのひと言に、部長は顔を真っ赤にして言葉を失っていました。
◇ ◇ ◇
自分の立場を利用して部下に無理を強いたり、上の立場の人の名前を勝手に使ったりする行為は、決して許されるものではありません。理不尽な言動や無理な要求に悩んだときはひとりで抱え込まず、上司や社内の相談窓口など、信頼できる相談先を頼っていきたいですね。
【取材時期:2026年9月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。