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妊娠中にバセドウ病が判明! 赤ちゃんは大丈夫? 【助産師に相談】

ベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】のなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回はバセドウ病と診断された妊婦さんからのご質問です。

バセドウ病のイメージ

 

「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回はバセドウ病と診断された妊婦さんからのご質問です。

 

Q.予定帝王切開の日程はいつ決まるのでしょうか?

今、妊娠7カ月になります。健診で赤ちゃんがかなり小さいと言われ、検査をすると私がバセドウ病であることがわかり、同時に切迫早産で入院になりました。母体がバセドウ病であると、やはり赤ちゃんにも何らかの障害などが起こるのでしょうか?

 

宮川めぐみ助産師からの回答

お母さんにバセドウ病がある場合、切迫流・早産が起こりやすくなります。ですが、投薬してコントロールすることで、改善するようになりますよ。また担当の先生にもお話を聞いてみてくださいね。


※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー

※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください

 

バセドウ病合併時の妊娠中の対応について

妊娠中のバセドウ病の治療には、チアマゾール(MMI)とプロピルチオウラシル(PTU)を内服する方法があります。ただし妊娠初期にチアマゾール(MMI)を内服した場合、赤ちゃんにへその緒や頭皮に異常が起こると指摘されているため、妊娠初期(特に妊娠4~7週)はチアマゾール(MMI)の内服は避けて、プロピルチオウラシル(PTU)に変更したほうがよいとされています。

 

妊娠中は、基本的に薬物療法をおこない、薬が効かない場合や副作用が強い場合のみ甲状腺の摘出手術を妊娠中期におこないます。放射性ヨード内容療法は、ヨードが胎盤から胎児へと移行し、胎児の甲状腺機能に影響するため妊娠中はおこないません。

 

またバセドウ病は、流・早産や死産、胎児発育不全、妊娠高血圧症候群のリスクがあります。出血や下腹部痛、急激な体重の変化、胎動の減少(胎動が自覚できるようになった以降)などの症状があれば、次の妊婦健診を待たずに早めに産婦人科を受診しましょう。

 

バセドウ病合併時の出産について

バセドウ病を診る内科あるいは代謝・内分泌科、妊娠中から産後の経過を診る産婦人科、生まれた赤ちゃんを診る新生児科や小児科の連携は必要不可欠です。そのため、お母さんや胎児が早急に高度な医療を受けられように、規模の大きい病院へ転院をすすめられることもあります。


出産は、基本的に経腟分娩が可能ですが、リスクの低い妊婦さん同様、逆子や前置胎盤などの合併症がある場合は帝王切開となります。

 

バセドウ病合併時の赤ちゃんへの影響について

バセドウ病合併のお母さんから生まれた赤ちゃんに影響があるのかどうかは、妊娠中にお母さんの甲状腺機能をコントロールできていたかどうかで異なります。

 

チアノーゼ、頻脈、呼吸が多い、汗が出ているなど甲状腺機能亢進を疑う症状があれば、治療が必要です。逆に、母親が飲んでいた薬剤の影響で一時的に甲状腺機能が低下するケースもあります。どちらの場合も、新生児科あるいは小児科で治療することで改善できます。

 


※参考:基礎知識(妊娠中)「バセドウ病の場合は妊娠はできる? 妊娠したらどうする?」【監修者:医師 天神尚子 先生産婦人科 | 三鷹レディースクリニック院長】

 

 

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