市販薬でごまかし続けた5年間
私は30代半ばを過ぎたころから、夕方になると決まって激しい目の疲れと、頭を締め付けられるような頭痛に悩まされていました。
「デスクワークによるただの疲れ目だろう」「年齢のせいかもしれない」と深刻に考えず、市販の目薬や鎮痛剤で対処しながら、約5年間放置していました。
眼科で判明した意外な原因
しかしある日、視界がかすんでパソコンの文字がまったく読めなくなりました。「文字が読めない……」という強い不安を覚えた私は、ようやく眼科を受診しました。
その結果、自覚のなかった軽度の斜位(いわゆる「隠れ斜視」)と遠視があることがわかりました。遠視によるピント調節や、両目で見るための働きに負担がかかり、それが頭痛の原因になっていたと医師から説明を受けました。
眼鏡で変わった毎日
その後、処方された眼鏡をかけるようになると、ウソのように頭痛はなくなり、夕方の目の疲れも大きく改善しました。もっと早く受診していれば、つらい症状の原因を早く知ることができたのではないかと感じました。
まとめ
今回の経験で、体が発する小さな違和感を「いつものこと」と思い込まず、原因を確認することの大切さを実感しました。不調が続くときは自己判断で済ませず、専門家に相談することが健康を守る第一歩なのだと感じています。
医師による解説:斜位と遠視が目の疲れや頭痛を招く理由
斜位や遠視があると、両目の視線やピントを合わせ続ける負担が増し、眼精疲労や頭痛、目のかすみといった症状が現れることがあります。
斜位と遠視で負担が生じる仕組み
斜位は、普段は両目の視線がそろっていても、片目を隠すとずれが現れる状態です。斜位があっても症状がないことは珍しくありませんが、視線のずれを補う働きに負担がかかると、目の疲れや頭痛につながることがあります。
遠視では、遠くを見るときにもピントを合わせるための調節が必要になることがあり、近くを見る作業ではさらに負担が増します。適切な眼鏡で矯正することで、負担が軽くなる場合があります。
急な見え方の変化は早めに受診を
目のかすみや見えにくさは眼精疲労でも起こりますが、網膜や視神経の病気、急性緑内障などでも現れます。急に見えにくくなった、文字が読めないほどかすむ、視野の一部が欠ける、強い眼痛や頭痛を伴うといった場合は、疲れ目と決めつけず、速やかに眼科を受診することが大切です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)
著者:岩田美咲/40代女性・主婦
イラスト:藤まる
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
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