どこか懐かしい!京都の家庭で愛され続ける伝統の味
京都の家庭で夏から秋にかけて必ず食卓に登場するのが、この「お茄子の炊いたん」です。
一度油で炒めてから煮る「オランダ煮」という技法を使いますが、こうすると茄子の鮮やかな紫色を保ちやすく、中までしっかりだしが染み込むと思っています。
ちなみに、京都では「煮物」のことを「炊いたん」と呼ぶのですが、「炊いたん」は共通語だと思って育ったので、上京してから「『炊いたん』って何?」と言われたのが衝撃だったのもいい思い出です(笑)。
京都のおばあちゃん「お茄子の炊いたん」のレシピ

材料(2〜3人分)
- 茄子…3〜4本
- ごま油…大さじ2〜3
- おろししょうが…小さじ1
【A】
- だし…300ml
- 薄口醤油…大さじ1.5
- みりん…大さじ1.5
- 酒…大さじ1
- 砂糖…小さじ1
作り方①茄子の下ごしらえをする

茄子はヘタを切り落とし、縦半分に切り、皮目に斜めに細かく2~3mm間隔の切れ目を入れます。

その後、食べやすい大きさに切り、水に3分ほどさらしてアクを抜きます。
水にさらしたあとはキッチンペーパーで水気を完全にふき取ります。
皮目に細かく隠し包丁を入れることで、火の通りが良くなり、だしが芯までしっかりと染み込みます♪
作り方②油で炒める

フライパンにごま油を入れて中火で熱し、茄子の皮目を下にして並べ入れます。
きれいな紫色が変わらないよう、まずは皮目を1〜2分焼き、ひっくり返して全体に油をなじませます。

茄子が油を吸ってしんなりするまで全体的に炒めます。茄子の紫がきれいに残っている気がしますがいかがでしょうか~?
作り方③【A】を加えてコトコト炊く

茄子に【A】をすべて加えます。ひと煮立ちしたら落とし蓋をして、弱めの中火で10~15分、茄子がやわらかくなるまでコトコト炊きます。

落とし蓋はアルミホイルに穴をあけたもので全然オッケーです!
作り方④おろししょうがを加えて仕上げる

茄子がクタクタにやわらかくなったら火を止め、おろししょうがを加えます。そのままフライパンの中で冷まし、味をしっかりと染み込ませて完成です。
冷めるときに味が染み、より深い味わいになるので、すぐ食べたい気持ちを抑えて少々お待ちくださいね♪
口の中でだしがじゅわ〜っ!冷やしても絶品おばんざい

器によそい、今回はかつお節(分量外)をチョンとのせていただきます。

お箸で持ち上げると、ずっしりと重みを感じるほどだしを吸っています。見てください!この「トロォ」感!!
隠し包丁を入れた茄子から、やさしいだしのうま味がじゅわ〜っと口いっぱいに広がりました。
ごま油のコクと茄子のトロトロした食感が相性抜群で、最後にふわっと香るしょうがが全体をすっきりと引き締めてくれます。
濃すぎないやさしい味付けなので、素材の味もしっかり感じられ、お箸が止まらなくなっちゃうおいしさです。
温めてご飯にのせて食べるのはもちろん、冷蔵庫でキンキンに冷やして、冷ややっこやそうめんのトッピングにするのもおすすめ♡そういえば、うちのおかんもそうめんに「お茄子の炊いたん」をドーンとのせて、その上からだしをぶっかけてズルズルとおいしそうに食べていたのを思い出します。
こういうのが何気に一番のごちそうだったりするんですよね。
だしまで残さず飲み干したくなる、これぞ「京都のおばあちゃんの味」という大満足の一品。
スーパーで茄子が安くなってたらぜひ作ってみてください♪