「それに触っちゃダメ!」と言うと逆に触ってしまうのは、好奇心旺盛な子どもあるあるですよね。普段なら「触らないでって言ったでしょう!」と叱るところですが、今回ご紹介するのは、そんな子どもの習性を生かしたとっても楽しい絵本です。
気になる表紙に惹かれて絵本を購入
本屋で子どもと絵本を見ていると、赤いボタンと『ぜったいに おしちゃダメ!』(サンクチュアリ出版、税抜き980円)というタイトルだけが書かれた絵本が目に入りました。表紙にはビル・コッター作と書かれていて、海外の絵本を読んだことがなかった私は少しためらったのですが、5歳と6歳の子どもたちの目はそのボタンに釘付け!
裏返してみると、ボタンの裏側が書かれているだけでお話の内容はうかがい知れません。となると、大人の私も内容が気になります。子どもたちの直感を信じて絵本を購入してみることに。
表紙の質感がおもしろい♪
絵本に巻かれていた透明のセロファンを剥がしてみると、ザラザラとした質感がありました。赤いボタンの土台として描かれている灰色の部分の質感が変わっているのです。そうすることで真ん中の赤いボタンがのツヤツヤがより際立って魅力的……!
ドキドキしながら絵本を開いてみると、なにやら紫色の体に2本の角が生えたモンスターのような生き物が、絵本のルールを説明してくれていました。そのルールは「このボタンをおしちゃダメ」というもの。すでに押したくて仕方ない子どもたちですが、「このボタンをおしたら何がおこるかわからない」と言われて、グッと我慢していました。
この絵本の読み聞かせポイント!
紫色の生き物はラリーという名前なのですが、翻訳絵本ということもあり、とても語り口調が軽快! 子どもが表紙にも描かれているボタンを押したくなるように誘います。
海外ドラマの吹き替えのように、ちょっとオーバーに抑揚を付けて読むと、聞いている子どもも読んでいる私も楽しくなりました。ラストは怖いものではないので、子どもたちと一緒にイタズラをするような気持ちで読み終えることができます!
「おしちゃダメ!」と言われたとき、子どもたちはすぐさま押してしまうだろうなと予想していたのですが、意外なことに幼稚園年長の長男と年少の次男が顔を見合わせて「どうする?」と相談していました。普段のイタズラもこうやって相談しあっているのかなと思うと、笑ってしまいました。
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著者:田丸あかね
現在、小学校1年生と幼稚園年中の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。