まったく家事をしない夫
結婚当初、私は夫から「家庭に入ってほしい」と言われて仕事を辞めました。しかし、後に「家を建てたいから働いてほしい」と頼まれ、再び働くことに。その際、夫は「家事も分担しよう」と言ってくれていたのですが、実際にはほとんど何もしてくれなくて……。
仕事は定時ぴったりに終わればいいのですが、そうでないこともあります。そのうえに夫は家事をやってくれない。おのずと私がやるしかなく、私は次第に仕事と家事の両立が難しくなっていきました。
そのことについて、夫に不満を伝えたこともありました。しかし、夫からは「まだ働き始めて数カ月だろ」「俺より稼いでないんだから、同じだけ家事を分担するのはおかしい」という言葉が。さらに、「これからは収入に応じて家事の割合を決めればいい」とまで言われてしまいました。
私が働き始めたのは、夫に頼まれたからなのに……。納得できませんでしたが、話し合いにもまともに応じてくれず、私は疲弊していきました。
義母から聞いた夫の話
そんな生活が続いていたころ、義母から「仕事を始めたって聞いたけど、大丈夫?」と連絡がありました。
義母とはもともと関係も良かったため、私は思い切って、仕事と家事の両立に悩んでいることを打ち明けました。
すると義母は驚き、「私が聞いていた話と全然違う」と言ったのです。なんと、夫は義母に、自分はかなり家事を手伝っているように話していたそうです。それだけでなく、私が働き始めた理由についても、「自分のおこづかいが欲しくて仕事を始めた」と説明していたとのことでした。見栄を張りたかったのか、なぜそこまで事実と違う話をしていたのか、私には理解できませんでした。
義母は「私から注意しようか」と言ってくれましたが、そのときは夫婦のことなので、まずは自分たちで話し合いたいと思い、お願いすることはありませんでした。
それでも義母は、少しでも私の負担が減るようにと、時々、作り置きのおかずを分けてくれるように。その気づかいが、当時の私にはとてもありがたかったです。
夫「弁当に冷食を入れるな」
結局、その後も夫とはなかなか話し合いの機会は持てず、夫の態度もまったく変わりませんでした。
ある日の仕事中。夫から「弁当に冷凍食品を入れるなんて。手抜きするな」とメッセージが届きました。
さらに、「母さんはそんなもの入れなかった」「少しは母さんを見習えば?」と続き、私はさすがにうんざりしてしまいました。
実はその日のお弁当には、義母からもらったおかずを入れていました。
そこで私は、「そのお弁当の中身、ほぼお義母さんが作ってくれたものだけど」と返信。
すると、それまで立て続けに届いていた夫からの返信がピタリと止まったのです。結局、仕事が終わるまで夫から返信が届くことはありませんでした。
すぐに、このやり取りを義母に話したところ、義母は「●●(夫)が学生のころに持って行っていたお弁当には、冷凍食品ばかりだったけど」と苦笑い。夫の言動には「さすがに……」と思ったようで、義母は、私が働き始めた経緯について、夫が義母に話していた内容は事実と違うことも伝えたうえで、「自分から働いてほしいと言ったのに、家事まで全部任せるのは違うでしょう」と夫に注意してくれたのです。
夫は母親から指摘されたことで、さすがに気まずそうにしていました。
義母のひと言で夫に変化が
義母から注意されたあと、夫は私に「今まで悪かった」と謝ってきました。
正直、それまで何度話しても聞いてもらえなかったため、すぐに信用することができませんでした。ただ、夫なりに思うところはあったようで、その日から少しずつ家事をするようになったのです。
最初は、ゴミ出しを頼めばゴミ袋を集めるところから説明したり、洗濯物の干し方で戸惑ったりと、私が教えることも多くありました。それでも、以前のように「自分のほうが稼いでいる」と言って家事を押しつけることはなくなりました。
その後は、お互いの帰宅時間や忙しさに合わせて、「今日は私が夕食を作るから、洗い物をお願い」「帰りが遅くなるから洗濯をお願い」と、その都度うまく分担するようにしています。
それまで私が何を言っても、なかなか話し合いに応じてくれなかった夫。だからこそ、義母が間に入ってくれたことは大きかったと思います。夫にとっても、母親の指摘が、自分の態度を振り返るきっかけになったのかもしれません。
今では以前より家事の負担も減り、仕事との両立もしやすくなりました。あのとき私の話を聞き、夫にきちんと注意してくれた義母には、今でも感謝しています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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まぁ、家事をやってくれるようになったんだったら良かったんじゃない