こんにちは、保育士の中田馨です。赤ちゃんと毎日生活するようになると、赤ちゃんの体(目、鼻、耳、爪)などのお手入れが必要になります。
お手入れをする時間はどの時間でもいいのですが、目、鼻、耳の汚れが取れやすいのがお風呂上がり。体の汚れがお風呂に入ることでふやけているので、サッと拭くだけでラクに取れます。赤ちゃんの機嫌が良くチャレンジできそうならお風呂上がりに。お風呂上がりが難しければ別の時間でももちろんOKです。
最初は慣れないお手入れも、毎日しているうちに慣れてきますので、少しずつコツをつかんていきましょう。
赤ちゃんの目のお手入れ
目やにがあるときに拭きましょう。保育所では以下のようにお手入れをしています。お湯で濡らしたガーゼを絞って準備しておきます。
【1】赤ちゃんの頭(額)を手で押さえて、動かないように優しく押さえる。
【2】人差し指にガーゼを巻き付け、目頭~目じりへと拭く。
【3】下まぶたに目やにがある場合は下まぶたを「あっかんべー」するように下げる。 ※このとき上~下に拭くと目やにが取れやすい。
目やにがない場合は、お風呂上がりに乾いたタオルで水分をふき取る程度で大丈夫です。
赤ちゃんの鼻のお手入れ
鼻のお手入れは綿棒を使います。鼻くそは自然に出てくることが多いので、表側に見える部分だけ取り除きます。
【1】赤ちゃんの頭(額)を手で押さえて、動かないように優しく押さえる。
【2】綿棒の綿の根元をもって、鼻の周りをくるりと回して汚れを取り除きます。
綿棒を奥まで入れないようにします。鼻水がよく出ているときは、鼻吸い器なども使いながら鼻の手入れをしてあげましょう。ティッシュで拭きすぎると鼻の下が赤く荒れて痛くなります。赤ちゃんは大人よりも皮膚が薄いので、優しくふき取ることを心がけましょう。
赤ちゃんの耳のお手入れ
耳のお手入れは、ガーゼやタオル・綿棒を使います。お風呂上がりのお手入れだと、耳垢がふやけているのでおすすめです。耳には自浄作用があるため、もし耳のお手入れをするなら耳の外へ出てきた耳垢を取る程度にし、2週間~1カ月に1回くらいのペースに留めましょう。
【1】赤ちゃんを横に向かせてガーゼやタオルで耳の裏、耳の穴の周りなどを優しくふき取る。
【2】くぼみは綿棒を使い優しくふき取る。
耳垢を取るときは、綿棒の綿の根元をもって見える部分の汚れだけくるりと回して取り除きます。耳の奥に入れすぎないよう気を付けましょう。力強く拭くと、傷つけてしまいますので、優しくサッと拭くだけで十分です。お風呂上がりは、耳の周りのくぼみに水が溜まっていることがあるので、水分も取り除いてあげましょう。
赤ちゃんの爪のお手入れ
赤ちゃんの爪は伸びる速度が速いものです。伸びると自分の顔をひっかき傷つけてしまうこともあるので、3日ぐらいごとに伸びる様子をチェックしてみましょう。爪を切るのは、赤ちゃんが泣いて嫌がると難しいことも。赤ちゃんが寝ている時間でもOKです。
【1】ママは座り、赤ちゃんの背中とママの胸が合うようにひざに座らせて抱っこする。
【2】切りたい指だけ出し、赤ちゃんの手を優しく包みこむ。
【3】切るときは1本を数回に分けて少しずつ切る。深爪にならないように、白い部分が少し残るくらいに切り取る。
爪はお風呂上がりはふにゃふにゃで深爪しやすいのでNG。赤ちゃんの小さい爪を切るときのポイントは、1本を数回に分けて少しずつ切ること。私も娘が生後1カ月ごろ、一度に爪を切ろうとして失敗したことがあります。小さい爪だからこそ、少しずつ切ることが大切です。
今回、紹介したお手入れは、細かいものが多いです。お手入れするときは、明るくお手入れする箇所が見えやすい環境ですることも大切です。