子どもの病気については、自治体でもらった資料を読んでわかったつもりになっていました。けれど、それはあくまでもつもりであって、実際に子どもが熱を出し小児科にかかるようになると、迷うことが多くあったのです。わからないことがあると不安になり、冷静さを失います。私の迷いから、子どもにつらい思いをさせてしまったときの体験談です。
薬はまだ残っている
子どもが1歳を過ぎたころから、熱を出すようになりました。1歳3カ月ごろ発熱で小児科にかかると、特に検査をすることもなく医師から「風邪でしょう」と言われ、5日分の薬を処方されました。
それまでは2日もすれば熱も下がったのですが、そのときは3日経っても熱が下がらず、子どももつらそう……。薬はまだ残っているし、水分も飲んでいる、だけど良くなってるようには見えない。心配と不安から冷静さを失ない、ただ、オロオロとしてその日を過ごしました。
血液検査を受ける
初めの受診から4日目となる翌日の午前中、子どもの様子が変わらないので、小児科を再受診しました。そこで血液検査をすると、炎症の程度と白血球の数から細菌感染の可能性が大きいと告げられたのです。
そして違う薬が処方され、子どももその夜はぐっすり眠り、翌日には熱が下がって元気になっていました。熱が下がりひと安心したものの、「もっと早く再受診していればつらさを長引かせずにすんだのに」と、申し訳ない思いでいっぱいになりました。
自分なりのルールを決めました
再受診の検査や薬の処方が変わった経験をきっかけに、医者から指示がなくても自分から聞くことをリスト化しました。
1.このあとたどるであろう経過の様子
2.再受診が必要だと判断する目安
3.保育園に行ってもよいと判断する目安
以上の3つです。病院がどんなに混んでいて医師が忙しそうであっても、子どもに必要以上に苦しい思いをさせないために、これだけは聞くようにしています。その甲斐あって、今では私も不安になる頻度が減り、再受診の遅さを悔やむことはなくなりました。
今は毎日元気に走り回っていますが、あのときのことを思い出すと頼りにならないお母さんでごめんね、と心の中で子どもに謝っています。一方で、自分なりの受診ルールを決める大切さも感じた出来事でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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著者:小原水月
1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。