毎日、毎日、同じような文句を子どもや夫に言い続け、疲れ切っていませんか。どうしたら聞いてくれるんだろう?とお悩みのママ。もしかしたら、何度も同じことを言うことで、逆に伝わらなくなってしまっているのかもしれません。
何度も同じことで言うのはNG!?
子どもには「よそ見をしながら食べない」「お外では静かに」など最低限やってほしいことを、夫には「洗濯物を出すときは裏返しになっているものを直してほしい」など、ちょっと協力してくれればママの家事がラクになることを言っているけれど、何度言ってもまったくやってくれる気配がない。毎日同じことを言い続けて、しまいには正しいことを言っているのはママのはずなのに、ママが小言を言っているかのような雰囲気に……。
伝えるときにママがイライラしながら言っているかもと感じたら、いったん伝えるのはやめてみてもいいかもしれません。
お子さんの場合は、まだそれをやるには早いのかもしれませんし、夫はママが言っていることを大したことではないと思っている可能性があります。その場合は、いくら言っても聞いてもらえることはありませんし、聞いてもらえないことにママが疲弊してしまうだけです。
自分の身に染みないと直らない
基本的に人というのは、自分で実感しないとなかなか身につきません。外で恥ずかしい思いをして、初めて「言われていたのはこういうことだったのか!」と感じた経験がご自身にもあると思います。それでも言わないとわかってもらえないのも事実。
では、どういった伝え方が効果的なのでしょうか。
子どもにはやさしく、たとえば、「こぼしてしまうからよそ見をしながら食べるのをやめようね」というように、どうしてだめなのかという理由とともに1回のみ。それ以上長い時間言い続けると、子どもはママが怒っていることに気がいってしまい、なぜ注意されているのかについては忘れ去られることになります。ただただ、ママが怒っている……という印象を残すのみになりがちです。
夫にも、どうしてそれが必要なのかの説明とともにその日は1回のみ。「この前も言ったよね!」は言いたくても我慢しましょう。妻の怒りを感じると「また始まった」と思い、どうやってその場を凌ぐかに頭がいってしまうでしょう。
いずれにしてもイライラしながら言うのは、厳禁です。
直そうと思っていてもまた忘れてしまった、ということもよくあることです。そのときに、「またなんで!?」とイライラしながら言われてしまうとやる気が削がれてしまうことも多々あります。
なかなか直らないときは、ママが多くのことを求め過ぎている場合もあります。“またママがなんか文句を言い出した……”と思われてしまっている可能性も。やめてほしいことの優先順位をつけ、本当にやめてほしいことから順に、ママが真剣にやめてほしいと思っていることを伝えながら注意していくと効果的でしょう。
ママが疲弊することを避ける方法を選びましょう
何度も何度も同じことを言い続けて聞いてもらえないと、ママは何も悪いことはしていないのに、ママが疲弊するだけで物事は何も改善していないと感じると虚しさがこみ上げ、イライラしている自分に自己嫌悪を懐きかねません。
いつかはわかってくれる日が来ると思って、気長に対応するようにしましょう。一方で、私は言いたいことは言ったほうがスッキリするの! 聞かないのならとことん言うわよ!というママならそれでもOK。その場合は、言ったら引きずらずに終わりにするようにしましょう。
子どもでも夫でもお願いしたことをやってくれたときは、大いに褒めて喜びましょう!ママが褒めてくれた、喜んでくれた。多くの場合は、次もやってくれる大きな要因になります。
イラスト/マメ美