義父はかなりの亭主関白
妹の義父は、「男は仕事、女は専業主婦であるべき」「育児は母親がすべてするのが当たり前」という考えを強く持っていて、かなりの亭主関白。義父・義母は自営業を営んでおり、妹の夫も一緒に働いています。
普段から義父の言うことは絶対で、妹の夫も義母も、義父に逆らうことができない様子でした。妹が夫におむつ交換を頼んだところ、「男がそんなもんするもんじゃない。女がすればいいじゃないか」と平然と言っていたようです。
今までも反応はいまいちだった義父
家業の後継ぎが欲しいためか、妹の義父は男の子を望んでいるようでした。今思えば1人目、2人目が生まれたときに反応がいまいちだったのは、単にうれしいという気持ちを表に出すのが苦手というわけではなかったのかもしれません。妹いわく、以前に義父は「女の子が生まれても家業を継いではくれない。女の子では意味がない」とも話していたようです。
1人目、2人目とも女の子ではなく男の子だったら、義父の反応はもう少し違ったのかもしれないという思いがあります。3人目の性別が女の子だとわかり、妹が義父に報告したときも反応はいまいちだったようです。
「また女の子か…」
そして、妹の出産直後に面会へ行くと、義父が「また女の子か……」とはっきり聞こえる口調で、信じられない発言をしていました。妹も特に反論はしませんでしたが、表情は一変しました。私も未だに義父のような考えを持っている人がいるのか、と信じられませんでした。
しかし退院をして落ち着いた今、妹は気持ちを抑えて夫が肩身の狭い思いをしないように努力している様子。3人の娘たちから義父に手紙を書いたり、写真を送ったりして女の子がいかにかわいいかをアピールするようにしたところ、義父の態度が軟化したようで、良い関係性を築くことができたようです。
今回は妹の体験談を紹介しました。未だに“男は仕事、女は専業主婦”という考えがあるのだと、聞いて驚きました。しかし妹は義父との関係を改善するために行動し、改善することができていました。義実家との関係は今後も続き、拒否ばかりでは改善が見込めないため、妹のように少し踏み込んでいくことも大切なのだと学ぶことができました。
著者:西川しょた/普段は看護師として勤務する3歳と1歳、2男の父。育児に関する体験談を中心に記事を執筆している。
イラスト:ムチコ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。