朝から晩まで動きっぱなしの日々
再就職が決まってすぐに、長男は保育園に通い始めました。夫は遠方勤務だったためほとんど家におらず、家事や育児すべてをひとりでこなしていました。朝は自分の食事をとる余裕がなく、長男にごはんをあげ授乳を済ませると、すぐに保育園へ送る毎日。
仕事が終わるとまた保育園へお迎えに行き、夕飯作りや授乳、入浴、寝かしつけ……。このころの私は、とにかく「母親なんだから頑張らないと!」と思っていたのです。体のきつさを感じるものの、休息よりも家事や育児をこなすことを優先していました。
ろくに食事をとらず、仕事中に倒れ…
そんなある日、いつものように仕事をしていたときのことでした。立って上司の話を聞いていたら、突然体がふらりと傾いたのです。そのまま立つことができなくなり、座り込みました。その日はそのまま早退し、帰宅すると発熱! 再就職したばかりで体調を崩してしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
このときの私は長男のお世話をきちんとやらなきゃ!と、ろくに食事をとっていませんでした。体重が52kg→42kgと激減していたのに、体の異変には鈍感だったのです。
熱が3週間も続き…!
倒れた日から、37.5度前後の熱が3週間続きました。受診していろいろな検査も受けましたが、肝機能が少し弱っているだけで、特に異常はありません。授乳中なのに食事を抜いていたことと、疲労が原因だろうとのことでした。
発熱している間、大変だったのは長男のお世話です。保育園の送迎や家にいる時間のお世話がやっとでした。医師にはウイルスや細菌による感染ではないだろうと診断されたので、人にうつるものではないようでしたが、念のため保育園に事情を話し、園の玄関先で子どもを預けるかたちで対応してもらいました。保育園をはじめ、実母や義母、夫を頼りながら、どうにか乗り越えられたのです。
この体験を通して、母である自分が元気でいることが大事だと痛感しました。そして、学んだことがあります。自分の栄養や睡眠をとる時間を無理やりでも作ること。家事や育児を完璧にこなさなくてもよいこと。ほかの家族を頼ること。これからも疲れたなと思ったときは、この体験を思い返していきたいと思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:河津明香/女性・ライター。2男1女の母。旅行代理店勤務をしながらの育児を経て、フリーランスのライターへ転身。現在は発達障害の長男のサポートをおこないながら、旅行や育児、生活雑貨などの記事を中心に執筆。
作画:みいの
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています