
感染した方、感染させられた方、両者の完治が必要なクラミジア感染。
今後のためにもしっかり知っておきたい内容です。
Q:妊娠中のクラミジア感染について
現在アメリカで産婦人科にかかっています。
妊娠6週目の検診でクラミジアに感染していると言われました。主人も検査したところ陽性でした。
私はAzithromycinの250mgタブレットを4錠とパウダー1gを一回飲み切りで、主人はタブレット4錠を一回の処方でした。
私は4週間後に再検査がありますが、主人はありません。
気になっているのか下記2点です。
①主人が完治しているか不安な事
②検査で咽頭感染の有無や除菌できているかまでわかるのか。
もし除菌が不完全でまた再感染すると、菌に耐性がついて治療が困難になるのが気になり、治療後の性交渉に応じていいのか迷っています。
上記2点について教えていただけないでしょうか。
A:お互いにうつし合うのできちんと治療し、再評価が必要です
さぞかし心配になったことでしょう。
もともとクラミジアはたいへん弱い菌で感染のほとんどが性交渉によるものと言われています。
質問についてですが
①通常内服終了後、尿の検査を行い治療が完了していることを確認します。ですので、ご主人さんは再度内服後検査をお願いしたほうがいいと思います。
②咽頭に関しては咽頭のぬぐい液で検査ができますが治療方法は子宮頚管に感染しているクラミジアと同様ですので、子宮頚管での陰性が確認できれば特にいいと思います。
配偶者と同時に治療しないとお互いにうつし合うのできちんと治療し、再評価をしてもらいましょう。
お互いに陰性であれば問題ないですが、内服後1か月性交渉は避けたほうがいいと思います。
もし行う場合にはコンドームを最初からつけることが望ましいです。(回答/太田篤之先生)
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