生理痛や生理前の体調不良を改善したくて、刺さない鍼治療を開始した私。初めての治療では目立った効果を感じなかったものの、通い続けて先生の教えを守ることで、私の体はみるみる良い方向へ変化していきました。先生に教わったことや、鍼治療により私の体がどう変わっていったかをご紹介します。
PMSで苦しみ、生理が始まると寝込む生活
35歳を超えてから、生理中だけでなく生理前もつらいときが増え、PMS(月経前症候群)ということが判明。頭痛があれば薬を飲み、めまいや吐き気がしたらベッドに横になりました。
さらに生理痛もどんどんひどくなり、今までは寝込んだとしても1日だったのが、2日になり3日になって……。体調が悪いときは家事さえもこなせなくなりました。さすがにやばいと思い、刺さない鍼治療という方法があることを知り、試してみたいと思いました。
刺さない鍼治療をしてくれる鍼灸院に通う
私はとてもラッキーでした。なぜなら家から30分ぐらいのところに調べた鍼灸院があったのです。さっそく電話をして状況を説明し予約! そして鍼灸院に行くと、まずは先生が1時間かけて丁寧に説明をしてくれました。
その説明で、頭が痛いからといって安易に薬を飲んではいけないことを知り、「体調不良は施術でカバーをして、できるだけ薬を飲まないようにしてみて。休める状況にあるときはしっかり休むこと!」と教わりました。
施術の流れと、鍼の痛みについて
先生の説明のあと、鍼灸院が用意してくれている半袖・短パンに着替えました。実際の施術は両手首の脈の確認からスタートし、30分ほどかけて鍼と灸をしてもらいます。
首や肩甲骨付近、胸、おなかなどに先端がとがった鍼をやさしく置くようにしていきます。先生が言うには、鍼をすると手や指が軽くなるような反応があるそうです。その反応が早くなってきたら、気血(人体内の生気と血液。東洋医学の中心となる基本概念の一つ)が整ってきたということ。
途中、経路(気血の流れる通路のこと)に沿って灸を上から下へさすります。この灸は経路の流れをよくするために使われます。経路とは、気血が流れているところと鍼灸の先生が説明してくれました。鍼は体に触れる鍼先を感じるものの、まったく痛くありませんでした。
刺さない鍼を経験した素直な感想
初めて刺さない鍼を体験した率直な感想は、「施術前との変化を感じない」でした。しかし通っているうちに、鍼の効果を実感。体がラクになっていくのです。生理痛は薬を飲むまでもない程度の痛みになりました。
また、この治療で一番よかったと感じたのは、自分の体の状態と対話できるようになったこと。体が悲鳴をあげていたら休息をとるようにし、自分の体調を自分でコントロールできるまでになりました。
一般的な鍼灸治療が怖かった私には、刺さない鍼灸治療は魅力的でした。今、私が寝込むこともなく元気に暮らせているのは、鍼灸治療のおかげだと思っています。さらに、健康を維持するための自分の体との向き合い方を先生から教わったからです。自分の体に意識を向け、必要であれば休息を設けることで体の状態を安定させられることを学びました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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著者:マツノミユ