ほぼ出産予定日に陣痛が来て入院
妊娠7カ月のときに微量の前期破水があり、子宮頚管を縛る手術をしていました。手術以降、医師より安静を言い渡されていたため、あまり動けなかったせいか、おなかの中の赤ちゃんの推定体重は今までにないほど増加の一途をたどりました。
それでも、なんとか臨月まで無事に持ちこたえて、陣痛も10分おきになったので、入院準備をして病院へ向かいました。ところがその後、陣痛は遠ざかってしまい、遅々としてお産は進みませんでした。
陣痛促進剤の点滴で陣痛を促す
入院した翌日、陣痛はますます遠ざかってしまいました。「微弱陣痛」と言うそうで、このままでは母子ともに体力を消耗してしまうおそれがあり、陣痛促進剤の点滴で陣痛を促すことになりました。
点滴をして陣痛は徐々に強まり、明け方にはいよいよ子宮口が全開大に。「2度目の出産で、陣痛の痛みには耐性があるから大丈夫」。そう自分を励ましながら分娩台に上がりました。
いよいよ出産! でも赤ちゃんが出てこない!
ところが、分娩台に上がってからが大変でした。出産の最終段階で思いっきりいきんでみても、赤ちゃんがなかなか降りてこないのです。「息を止めないで! 赤ちゃんが苦しいよ!」。先生の言葉にハッと我に返り、慌てて息を吸い込みますが、襲ってくる陣痛の痛みにまた息をのみ込んでしまいます。
「もしかして、帝王切開?」そんな不安が脳裏をかすめたとき、先生の指示で助産師さんが私のおなかの上に馬乗りに! そして、ようやく元気な産声が上がりました。
大変だったけれど、元気な赤ちゃんの顔を見た瞬間、すべての痛みも苦しみも吹っ飛んでしまいました。「案ずるよりも、産むがやすし」を心底実感する、そんなお産体験でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:恋瀬たまこ
1男2女の母。商業簿記、珠算、アマチュア無線技士の資格を持つ。自身の経験をもとに妊娠・出産・子育てに関する記事を執筆中。