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専門家も警鐘! 新型コロナウイルスの影響で熱中症のリスクが上昇!?

暦の上では立夏が過ぎ、各地で気温30度を超えるところも出てきています。これから更に暑くなる時期になりますが、今年はいつもの年以上に熱中症への注意が必要とのことです。この記事では、特に注意したい熱中症対策について紹介しています。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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マスクをしている女性

 

新緑が美しく、さわやかな風が吹く5月。しかし、新型コロナウイルスの影響で外出を自粛している方も多く、なかなか季節の移ろいを感じる機会がないかもしれません。暦の上では立夏が過ぎ、各地で気温30度を超えるところも出てきています。これから更に暑くなる時期になりますが、今年はいつもの年以上に熱中症への注意が必要とのことです。

 

5~6月は熱中症に注意が必要

熱中症は、大量に発汗して体内の水分や塩分が失われたり、体温の調節機能が効かなくなったりすることで生じるさまざまな症状の総称です。頭痛や目まい、吐き気といった軽い症状から、けいれんや意識障害などの重い症状があり、時には死に至ることも。

 

熱中症は7月下旬から8月上旬ごろまでが発生のピークと言われています。しかし、寒暖差の激しい季節の変わり目の5~6月も体が暑さに慣れていないため注意が必要です。さらに今年は、感染予防のためのマスクの着用や外出自粛も熱中症のリスクを高める要因となってしまうようです。
 

新型コロナウイルスの影響で熱中症に!?

マスクをつけていると体内に熱がこもりやすく、マスク内の湿度があがっているため、のどの渇きを感じづらくなり、知らないうちに脱水が進んで熱中症になるリスクが高まると言われています。

 

そして、外出自粛によって家にいることが多くなると、体の機能が暑さに慣れたり、汗をかいて体温を下げるという機会が減ってしまいます。筋肉量が減ってしまうと、体に保持できる水分量が少なくなり、脱水になるリスクが高まるようです。

 

新型コロナウイルスの感染予防とともに熱中症の予防も

医療や福祉の専門家13人でつくる、教えて!「かくれ脱水」委員会によると、脱水症になりかけているのに、本人や周囲がそれに気がつかないため、有効な対策が取れていない状態を「かくれ脱水」と呼ぶそうです。熱中症の予防には、「かくれ脱水」を早期に見つけ、脱水症を起こさないことが大切とのこと。

 

教えて!「かくれ脱水」委員会では、5月1日、熱中症対策への危機感を伝える緊急提言を発表し、「これから暑くなっていく季節、次のことを是非おこなってください」と伝えています。

 

①活動前に、適切な水分補給と、必要に応じて水分や塩分の補給ができる準備をする。活動中や終了後にも適宜補給をおこなう。

 

②人混みを避けた散歩や室内での軽い運動で、涼しいうちに汗をかく練習をし、暑さにカラダを馴れさせ、体温調整などが機能するようにしておくことも重要です。

 

③環境省が毎日発表している、暑さ指数(WBGT)をチェックし、その日の行動指針にする。

 

こまめな水分補給。そのときマスクはどうする!?

熱中症予防にはこまめな水分補給が必要ということは多くの方がご存知のことかと思います。ですが、マスクをしているときに飲み物を飲もうとして、マスクをあごにかけるのはNGです。あごについていたウィルスがマスクの内側についてしまい、口などから侵入してしまう危険が高まります。また、片耳だけ外しての水分補給も、顔についたウイルスが付着してしまう可能性があります。

 

やはりマスクを外してから水分補給することをおすすめします。人前でマスクを外すのがはばかられるという方もいらっしゃるかもしれません。ですが、人混みでマスクを外したりおしゃべりをしたりしなければ、感染のリスクは低いとのことです。

 

そして、水分補給のたびにマスクを外し、新しいマスクに交換する……ということもできないと思います。一時的にマスクを外したら、専用のマスクケースに入れたり、マスクケースがない場合にはマスクの内側を中にして折って保管するようにしましょう。

 


本日、特定警戒都道府県のうちの茨城、石川、岐阜、愛知、福岡の5県と特定警戒都道府県以外の34県に対して、緊急事態宣言が解除されることになりました。緊急事態宣言が解除されたからと言って、新型コロナウイルスの脅威が去ったわけではありません。これからの本格的な暑さへの対策をおこない、引き続き感染予防に努めましょう。

 

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