うんちが出たらどうしよう…
臨月に入り、不安の1つだったのが出産時のうんち。助産師さんの前でうんちが出たら、臭いし、汚いし、恥ずかしい! 友だちの助産師さんに相談すると、「出るもんは出したほうがお産が進むからいいんだよ。我慢してるとうんちが邪魔して赤ちゃんもスムーズに下がってこられないから」と言ってくれました。
でも実際、夫も立ち会うし、大人になって人前でうんちだなんて絶対嫌だな~という不安しかありませんでした。
うんちどころではない! 痛い!
そんな不安を抱えたまま陣痛が始まりました。お産が進み、分娩台に上って子宮口が全開大になるまでの間、夫とひたすら陣痛に耐えていました。
赤ちゃんが猛烈に下がってくると同時に、腰が割れそうな痛みと強烈ないきみ感があり、「もう、どーでもいいから早くこの苦しみから解放されたい」の一心でいきみ倒していた私。うんちが出るとか、会陰が裂けるとか考える余裕なんてまったくなし!
意外と冷静だった、出たあとの対応
それでも陣痛と陣痛の間の数秒は我に返り、「さっきうんちが出たかも……」という感覚もありました。我に返ると、今度は「赤ちゃんが今出たら、うんちまみれになる!」と心配になり、夫に「今うんち出たかも。助産師さん呼んできて」と冷静にお願いしていたのです。
そのあと、助産師さんがきて当たり前のようにさっと処理してくれて、「進んでるよー! この調子この調子!」と安心させてくれました。そして、うんちが出たことを考える暇もなく、次の陣痛の波がきて必死に耐えていました。
出産前はうんちが出たら汚いし恥ずかしいと不安だった私。実際はそれどころではなく、「赤ちゃん、お願いだから早く出てきて~!」と必死でいきんでいました。また、助産師さんの素晴らしい対応でお産に集中でき、うんちが出たことよりも元気いっぱいの赤ちゃんに会えたことが何よりもうれしかったです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:岩見 エリ
1男の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。