長男が1歳のころ、市の支援センターでおこなわれている絵本の読み聞かせに連れて行きました。しかし他の子たちが絵本に夢中になっているなか、長男だけは走り回りまったく興味がない様子……。長男が絵本に興味を持つために、私が取り組んだことをお話ししたいと思います。
読み聞かせに興味のない長男…
私自身絵本が大好きな子どもだったのもあり、長男にも絵本を好きになってほしいと思っていました。絵本を読み聞かせすることで語彙力や想像力を育むと聞いたことがあったので、自宅でも積極的に読み聞かせをしていました。しかし長男は絵本にあまり興味がない様子……。
そこで市の支援センターで週に1回おこなわれている絵本の読み聞かせ会に連れて行ったのですが、なんと長男は脱走。本棚に並んだ絵本を出して遊び始めたのです。
読み聞かせの回数を増やしてみることに
どうにかして絵本を好きになってほしかった私は、毎週支援センターの読み聞かせ会に長男を連れて行きました。それだけでなく、図書館でおこなわれている読み聞かせ会に行ったり、自宅での読み聞かせの回数を増やしました。しかし読み聞かせ会に行っても、毎回のように脱走する長男……。
そこで私は支援センターの先生に、長男のことを相談しました。すると「毎回連れてきているだけでもすごいことだよ」と励ましてもらえたのです。その言葉を励みに、私は読み聞かせ会に通うことを続けました。
半年読み聞かせを続けてようやく成果が!
読み聞かせ会に通うものの、長男の脱走は半年間続きました。しかし半年を過ぎたころに、奇跡が起きたのです。じっと座っていられなかった長男が、先生の読み聞かせを聞くようになりました。最前列に座って絵本を指し、登場する人物や動物に反応するようになったのです。
自宅での読み聞かせもあまり興味がなさそうだったのに、自分から絵本を選んで持ってくるようになりました。支援センターの先生からも「ママが頑張って続けたからだよ」と褒めていただけました。
長男は読み聞かせの機会を増やすことで絵本が大好きになりました。諦めずに絵本に触れる時間を持ち続けたことで、絵本を好きになってくれたのかなと思っています。現在小学校3年生になった長男は、2歳の弟に読み聞かせをしてあげることも! これからも子どもたちには、たくさんの絵や言葉に触れてもらいたいと願っています。
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監修/助産師REIKO
著者:河津明香
2男1女の母。旅行代理店勤務をしながらの育児を経て、フリーランスのライターへ転身。現在は発達障害の長男のサポートをおこないながら、旅行・育児・生活雑貨などの記事を中心に執筆。