生後5カ月を迎え、わが家でも娘の離乳食をスタートしました。口元を派手に汚しながらも、おかゆや野菜ペーストを一生懸命に食べる娘。ところが、どんなに手伝ってあげても母乳以外の飲み物を口にすることがなかなかできませんでした。私があの手この手で工夫をしてもダメだったのに、夫がすんなり果汁や麦茶を飲ませることに成功した体験談をお話しします。
離乳食開始! 飲み物を飲ませようとすると
娘が生後5カ月を迎えたことを機に、離乳食を始めました。おかゆや野菜ペーストをスプーンで口元に運んであげたり、時には娘自身でスプーンを握りしめたり。離乳食と同時に母乳以外の飲み物も少しずつ飲めるようになるといいなと思い、赤ちゃん用のベビーマグを購入しました。麦茶を入れて飲ませようとしてみましたが、一向に飲む気配のない娘。
お茶が気に入らないのかと果汁にしてみたり、水にしてみたり、スプーンで補助したり、娘に自分で持たせてみたり、さらにはベビーマグを他の商品に変えてみたり……とさまざまな方法を試しました。しかし、常に娘の意識は“おっぱい”にくぎ付けで、一向に母乳以外の飲み物を口にすることはありませんでした。
何を試してもうまくいかない私、一方夫は
季節はちょうど初夏にさしかかり、お昼寝後やお風呂あがりの水分補給が気になり始めました。ところが、頑なに母乳以外は飲もうとしない娘。
するとある日、夫に娘を託してお風呂からあがると、そこにはベビーマグを使って娘に水を飲ませる夫の姿が! 赤ちゃんの口元を濡らさないように工夫されたマグのフタを外し、普通のコップとして水を飲ませていました。
「マグで飲めるようになった?」と喜ぶと、夫はきょとんとして「前からこうして水飲んでいたよ?」と。どうして教えてくれなかったのと笑いながら娘の成長に喜んだのもつかの間、なぜか私が同じように水を飲ませようとすると拒絶する娘。どうして私じゃダメなのかと、心が折れそうになりました。
うまくいかなかった意外な理由
「なぜか私がお茶や水をあげようとするとうまくいかない」という話を実母に相談すると、母は笑いながら「赤ちゃんなりに目の前におっぱいがあったらおっぱいがいいもの!」と。目から鱗でした。
「赤ちゃんって賢いのよ」と笑う母。言われてみればたしかに、夫ひとりで寝かしつけしているときはかろうじてご機嫌ですが、私の姿が目に入ると号泣して寝ぐずりする娘。母乳以外を飲もうとしなかったのは、娘なりの“わがまま”だったのかもしれません。
生後半年を迎えましたが、未だに娘は私がコップで渡す飲み物を口にしてはくれません。喉が渇くと必ず私の胸元を手でポンポンとたたき、言葉を話せないなりに訴えかけてきます。娘なりの甘え方かもしれないと知った今、欲しがるときに欲しがるだけ母乳をあげて娘の成長をゆっくり見守ろうと思っています。
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イラスト/塩り
監修/助産師REIKO
著者:こさい れい
0歳女児の母。元テレビ番組ディレクター。フランスで育った自身の経験をもとに海外生活、旅行、子育てについて執筆している。