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外でひっくり返って大暴れ…!イヤイヤ星人のかわしワザ【お出かけ編】

保育士の中田馨さんが、実際にやっているイヤイヤ期のかわしワザ【お出かけ編】を教えてくれました。晴れているのに長靴を履くイヤイヤ星人、スーパーのおやつコーナーで「買って!」とひっくり返るイヤイヤ星人など4パターンに分けて詳しく解説!

イヤイヤ期、お出かけ中のイヤイヤ星人のイメージ

 

こんにちは、保育士の中田馨です。実際に保育士がしているイヤイヤ期のテーマ別の対応方法についてですが、今回は「外出先でのイヤイヤ星人」をお届けします。

 

外出先でのイヤイヤ星人への基本的な対応方法

外出先でイヤイヤ星人になられると、気になってしまうのが周りの目。「ああ、あんなに泣かして」と思われているのではないか?「しつけができていない!」と思われているのではないか?などと思ってしまいますよね。私自身も子どもが外でイヤイヤを言い出したときは、一気に冷や汗が溢れ出て「どうにか今すぐ泣き止んでほしい!」と焦ったものです。

 

外出先でイヤイヤ星人への基本的な対応方法は、以下の4つです。


【1】本人が楽しそうにしているのならOK。気長に待つ。
【2】とことん付き合ってみる
【3】ママの思いは通すべし
【4】一旦気持ちを受け止めて、大げさにお手伝いを提案する

 

では、具体例を挙げながら説明します。
 

晴れているのに長靴を履くイヤイヤ星人

イヤイヤ期の子どもは長靴が大好きです。一度長靴のカッコよさを知ってしまうと「今日も長靴、明日も長靴!」と毎日長靴を履くことでしょう。ママとしては「雨が降ってないのにどうして長靴なの?」と思うでしょう。でも、子どもは「雨の日に長靴を履く」ということを知らないかもしれませんし、とても気に入っているので、天気に関係なくとにかく履きたいのかもしれません。


このようなイヤイヤ星人にはどうすればいいか?

まずは、「晴れていても履いてOK」と思うことです。誰に迷惑をかけているわけでもなし。本人が楽しそうにしているのなら、それでよしとしましょう。ただ、「雨の日に履くと長靴がとっても喜ぶよ」と一言伝えるのがポイントです。そして、荷物になりますが、運動靴も持って出かけましょう。何度か長靴でお出かけして、歩きにくさや遊びにくさを実感したら、「靴がいい」という日がやって来ます。気長に待ってみましょう。

 

マンホールの穴をいちいち確かめるイヤイヤ星人

外出してマンホールを見つけると、しゃがんでマンホールの穴をのぞき込み、その辺にある小石や葉っぱを入れたりする子がいます。マンホールごとにしゃがむので、マンホールがない道を選びたいところですが、そんな都合のいい道はなかなかないもの。用事があるのに目的地になかなかたどり着かないこともあるでしょう。


このようなイヤイヤ星人にはどうすればいいか?

このタイプも本人が楽しそうならば、とことん付き合ってみましょう。マンホールの穴の魅力はママには分からないかもしれませんが、きっと子どもにとってはものすごい宇宙が広がっているのかもしれません。「何が見える?」など言葉をかけながら、マンホールの世界をママも一緒に楽しみましょう。ただ、時間がないときはとことん付き合うことは無理です。そんなときは、ベビーカー・自転車・車などマンホールが気にならない移動手段を選びます。
 

おやつコーナーで「買って!」とひっくり返るイヤイヤ星人

スーパーにお買い物に行くと困るのが「おやつコーナー」。事前に「今日はおやつを買わないよ」っと言っても、あの魅惑的なコーナーを見たら素通りはできません。「今日は買わないって言ったでしょ!」というと、床に大の字で寝転んで大泣き!子どももどうすればママが困るかをよく知っています。


このようなイヤイヤ星人にはどうすればいいでしょう?

ママが「買わない」と最初に言っているのですから、「買わない」ことを通すべきです。もちろん、1つでも買えばすぐに泣きやむのは分かっていますが、泣けば買ってもらえると思うことは、将来のことを考えてもよくありません。もし、買い物を終了できるのであれば、即帰宅するのも一つの方法です。

 

抱き上げると暴れる子もいるでしょう。そんな場合は、安全な場所で子どもが泣き止むのを見守ります。このとき何度も「今日は買わないって言ったでしょ!」と感情任せの言葉を発してはいけません。言葉は少なくていいのです。子どもが抱っこしても暴れないくらいになったら、しっかりと抱きしめて「お菓子ほしくなっちゃったね。でも今日はお野菜を買いに来たんだよ」と伝えます。そして、「〇〇ちゃんの好きなトマト探しに行こう。甘いの見つけてね!」と誘ってみましょう。意外にもすんなりと「うん!」っと動き始めることも多いはずです。

 

家に入りたがらないイヤイヤ星人

自宅の前についたら「家に入らない!」と言って、まだ外で遊びたがる子がいます。公園でもう十分に遊んでいるのでママはヘトヘト。お昼ご飯やお昼寝のことを考えると、そろそろ家事などをしたいものです。


このようなイヤイヤ星人にはどうすればいいか?

少しだけ子どもの気持ちを受け入れて、家の周りでアリやダンゴムシを見つけてみたり身近な遊びをしてみます。そして「そうだ!今日のごはんににんじんを使うんだけど、洗ったりお手伝いしてほしいなー」と少し大げさに提案してみましょう。子どもはお手伝い(お仕事)が大好きです。ママにとって自分が役立つことは「やってあげる!」といって喜んでしてくれることでしょう。ポイントは、一旦気持ちを受け止めて、大げさに提案することです。

 


外で大泣きしているイヤイヤ星人を見かけると「今、ものすごく自立しようとしているんだな」とほほえましく思う反面、ママの焦る気持ちもよく分かります。その焦る気持ちを少しだけなくしてみてください。そして、少しできた余裕で子どもに「何がしたかったの?」と尋ねてみてください。そうするとあっという間に解決することもありますよ。

 

※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、自分だけではなく周りの方への感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように!

 

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    保育士中田馨
    一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長

    0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!

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