こんにちは。保育士の中田 馨です。暑い夏がすぐそこにやってきています。その日の気温によって窓を開けたり、扇風機を回したり、エアコン(冷房 ※以下略)を使ったりして部屋を涼しくしていることかと思います。
今回は、赤ちゃんと過ごす今年の猛暑に向けて、エアコンをじょうずに使う方法を話します。
エアコンの使い方
エアコンは夏バテやあせもの予防をすることができますが、エアコンをつけることによって外気温との温度差が大きくなります。外気温との温度差が大きくなることが頻繁に繰り返されると、体調不良を引き起こすこともあります。
特に赤ちゃんと過ごすときは配慮が必要になりますので、大人が感じる快適の感覚と赤ちゃんが感じる快適の感覚は違うということも知っておきましょう。
エアコンの温度設定
特に0歳児は、体温を調節することがまだ苦手なので、外界の温度の影響を受けやすいです。夏場の室温は基本的に26~28度を目安とするのが望ましいと言われています。ですので、エアコンの設定は28度程度にします。また、外気温との差は5度以内を目安にするといいです。
室内の温度を測るときは、赤ちゃんが生活している高さに合わせて測ります。「部屋が暑いな」と感じたときは、温度を下げるよりも風量を上げると体感温度が下がり、涼しく感じるそうです。涼しくなったら再び風量を下げましょう。赤ちゃんにとって適度な湿度は50~60%です。
エアコンで気をつけるポイント
設定温度以外に気を付けるポイントを4つお伝えします。
1.赤ちゃんに直接、風を当てない
冷たい風は下のほうに溜まります。赤ちゃんの体を冷やさないように、エアコンの風を直接赤ちゃんの体に当てないようにします。赤ちゃんを寝かせる場所は、吹き出し口の下は避けるようにしましょう。
2.扇風機を同時に使用する
エアコンの冷気を部屋中に回すために、扇風機を併用することも効果的です。夏場でも夕方になると外のほうが涼しくなる日もあります。そんなときは、エアコンを止め、窓を開けて風を入れ、扇風機だけで過ごすなど、そのときの状況に応じて扇風機を活用しましょう。
3.フィルター掃除
定期的にフィルターの掃除をしましょう。フィルターにゴミがたまると冷房の効果が弱まるので、2週間に1回は掃除すると効果があります。
4.場面場面の使用も効果的
体温が上がる食事中や睡眠時に使用すると効果的です。睡眠時は汗をかいていないか、体が冷えすぎていないかも確認しながら使用します。
夏場は沐浴や湯遊びを取り入れたり、蒸しタオルで全身を拭いてあげるだけでも、暑さ対策になり、体がすっきりします。スキンシップの際に、赤ちゃんの体を触り汗が出ていないか、冷えていないかを確認し、その時その時に応じて心地よい環境をつくってあげてください。