異変を感じ病院へ
私が異変を感じたのは、妊娠28週のときです。その日は仕事中からなんだかおなかが張るなと気にはなっていたのですが、病院に行くほどではないと思い込んでいました。
ですが夜になってもおなかの張りは治まらず、夜中に痛みで目が覚めたことで「これはただごとではない」と感じ、夫に病院へ連れて行ってもらうことに。そして、そこで私は切迫早産の診断を受けたのです。その後はあっという間に病室へ連れて行かれ、点滴を打たれてしまいました。
1カ月半の間、24時間点滴生活!
切迫早産の入院生活は、基本的にウテメリンというおなかの張りを抑える点滴を24時間していなければなりません。私は、点滴の長期投与の負担で薬液が血管から漏れ、腕がパンパンに腫れてしまい、刺し直しをしすぎて両腕は穴だらけになりました。看護師さんたちも点滴を刺す場所がなくなり、困り果ててしまい……。
そして、赤ちゃんが出てこないようにベッドの上で絶対安静の生活です。起き上がるのは、トイレやシャワーのときだけ。ずっと寝たきりの生活でした。
私の入院費合計
私の入院費用は、個人産院の2人部屋に47日入院して、高額療養費制度と共済組合の附加給付金を適用して17万円でした。2人部屋だったので、個室代がかからなかったことと、高額療養費制度では所得区分が低かったので、自己負担限度額も少なく済みました。
また、入院1日で5,000円が保障される保険に入っていたことで、保険金が23万円ほどおりたので入院費がすべて支払えて、余ったお金でベビー用品を買うことができありがたかったです。また、傷病手当金で給料の3分の2も支払われました。
本当に妊娠に安定期はないということを痛感しました。自分は大丈夫だとは思わず、常に入院する可能性があることも考えるべきだと思いました。その後、無事にわが子は生まれましたが、あのとき病院に行っていなかったらと思うと恐ろしいです。異変を感じたら、すぐに病院へ行くべきだと身をもって経験しました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
イラスト/キヨ
著者:四ノ宮りさ
1児の母。夫の無精子症が判明し、第3者の精子提供を受けて妊娠を試みる「AID(非配偶者間人工授精)」によって子どもを授かる。自身の体験を元に、不妊・育児を中心に執筆中。