娘が卒乳したのは1歳9カ月のとき。欲しがっていればもう少し長くおっぱいをあげてもいいかなと考えていた私にとって、娘への授乳が終わったのは突然の出来事でした。娘の成長を喜びつつも、涙涙の切ない体験となったエピソードを紹介します。
おっぱいなしには眠れない娘
1歳を過ぎるころには日中の授乳はなくなっていた娘ですが、夜間には必ずおっぱいを飲んでいました。おっぱいを飲むと安心して眠りにつくのですが、夜泣きで起きたときにもおっぱいを飲まないと再入眠できなかったのです。
夜間授乳は大変でしたが、娘が成長するにつれて授乳回数が減るのは寂しい気持ちもありました。そのため私は、1日1~2回の授乳の時間を愛おしく感じていました。そして、長期戦になるかもしれないけど、娘が欲しがらなくなるまでおっぱいをあげたいなと思っていたのです。
おっぱいが吸えない!
おっぱいとの別れのときは突然やってきました。娘は1歳9カ月のある日、手足口病になりたくさんの口内炎ができてしまったのです。口の中が痛くて食べ物を食べるのも拒み、やわらかい物を食べてなんとかしのぎました。おっぱいも例外ではなく、吸うと痛いようで大絶叫!
それでも飲まないと眠れない様子の娘は、飲みたいやら痛いやらで大泣き。手足口病になって1日目は、痛くても頑張っておっぱいを飲んでなんとか眠り、満たされず夜泣きをして力尽きて眠り……の繰り返しでした。
おっぱい、バイバイ
手足口病の口内炎による痛みは2、3日続き、おっぱいを飲みたいけど痛くて飲めずに泣くを繰り返していたので、3日目の夜に娘と話し合いました。まだ幼いのでわかってくれるか不安でしたが、「〇〇ちゃん、おっぱい吸うとお口痛くて飲めないね。おっぱいバイバイする?」と聞いてみたのです。
すると娘はじっとおっぱいを見て「うん、バイバイ」と手を振りました。娘の反応は私にとって予想外。自分で提案したものの「えっ、本当にバイバイなの?」と急に寂しくなり、胸が締め付けられる思いで、私のほうがボロボロ泣いてしまいました。
おっぱいがなくても眠れた!
おっぱいにバイバイした日は、体をトントンしてあげることで娘は眠りにつきました。次の日には口内炎がだいぶ消えてきたのですが、おっぱいを口にしかけたところで、なんと自分からやめて抱っこをしてもらうことで眠れた娘の姿に驚かされました。
その後はおっぱいをぱくっとしてみては、恥ずかしそうにはにかむ様子が見られましたが、飲みたがることはなく、あっという間に卒乳してしまったのです。
いざ卒乳となると、予想外に娘よりも私のほうが寂しくて、しばらく授乳していたころを思い出しては涙して引きずっていました。娘は卒乳してしまうと、おっぱいを飲んでいたことを忘れてしまったかのようにトントンや指しゃぶりで難なく眠れるようになったのです。子どもの成長の節目は思いがけずやってくるのだなと、感慨深い体験でした。
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監修/助産師REIKO
著者:斎藤ますみ
1児の母。保育士として働く傍ら、自身の出産・子育て経験をもとに、妊娠・出産・育児に関する記事を中心に執筆している。