え、夜尿症!?5歳を過ぎたらおねしょに要注意!受診の目安を医師が解説

2020/08/31 07:25
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睡眠中に無意識に排尿する、いわゆる“おねしょ”が5歳を過ぎても頻繁にあるようなら、それは夜尿症かもしれません。今回は、小児科医の保田典子先生に夜尿症の症状や原因について詳しくお話を伺いました。
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子ども おねしょ

 

排尿習慣が整ってくる5歳前後でも、就寝前に飲み物を多く摂ったりするなど、たまに“おねしょ”をするのはよくあることです。ただ5歳を過ぎても1カ月に1回以上、3カ月続けてみられるようなら、それは夜尿症の可能性があります。今回は、夜尿症の症状や受診の目安、治療法などを詳しく紹介していきます。

 

夜尿症ってどんな症状? 夜尿症の定義は?

幼児 疑問

 

夜尿症とは、夜の睡眠中に無意識に尿が漏れてしまう、いわゆる“おねしょ”がみられる病気のこと。昼の排尿習慣が整った5歳を過ぎても1カ月に1回以上、3カ月以上続くと夜尿症と定義されます。おねしょ以外の症状は見られず、睡眠中に無意識に排尿が起こるため、痛みなどの苦痛はないと考えられています。年齢を重ねるごとに改善するケースも多いですが、5歳で15~20%、10歳で5~10%の子どもにみられます。まれに成人まで続くケースもあります。

 

睡眠中に作られる尿の量が多いことやストレスなどが原因

夜尿症 子ども

 

原因は、睡眠中の尿の量が多い、睡眠中に膀胱にためられる尿の量が少ない、睡眠、もしくは覚醒障害があるという3つです。通常なら脳下垂体から出る抗利尿ホルモンによって、睡眠中の尿の量は日中より減少します。尿がたまったとしても、膀胱の壁が刺激されると就寝中でも尿意を感じて目が覚めるので、おねしょをすることはありません。夜尿症の場合は、寝ている間に作られる尿の量が多いうえ、眠りが深いため尿意を感じても覚醒できず排尿してしまうわけです。

 

また、膀胱の大きさや機能が未熟なため、多くの尿をためられず尿意を感じる前に膀胱が収縮し排尿してしまうことがあります。そのほか、精神的なストレスや環境の急激な変化も原因となることがありますが、はっきりとした関連は解明されていません。

 

自然に治る? 医療機関への受診は必要?

夜尿症は一般的には成長とともに自然に治ることが多いのですが、1週間で夜尿が3回以上ある場合は、3回未満の場合と比べ自然に治りにくいようです。そのため、小学校に上がっても週に3回以上夜尿が続く場合は、早めに小児科、または泌尿器科を受診するようにしましょう。治療は、問診や尿検査、画像検査などをおこなっています。

 

簡単に取り組める! 具体的な生活習慣の改善方法を提案

早寝早起き 子ども

 

自宅ですぐにおこなうことができる夜尿症の対策を紹介します。下記に具体的な生活改善方法をまとめてみました。

 

日々の生活習慣を改善しましょう!

①規則正しい生活…早寝早起きをして、3食を摂り、夕食後から寝るまでの時間は2時間程度空けます。
 

②水分の摂り方…日中はしっかり水分を摂って、夕方から水分は少なめにして、夕食後はコップ1杯程度にします。
 

③塩分を控える…塩分が高い食事はたくさん水分が欲しくなるので、塩分は控えめに。
 

④便秘解消…腸に大量の便があるなど、便秘は膀胱内の容量を小さくしてしまう可能性があります。普段から野菜など食物繊維が多く含まれる食べ物を摂るようにしましょう。

 

⑤寝る前にトイレへ行く…膀胱内の尿をできるだけなくしておきます。
 

⑥寝ているときの寒さ(冷え)対策をする…体が冷えると汗をかかず尿の量が増えます。
 

⑦無理に夜中に起こさない…「おねしょが続いているから」という理由で、夜間に無理やり子どもを起こし、トイレに行かせようとするのはやめましょう。子どもの膀胱の容量を考えずに起こすことは良くないです。無理に起こすことは成長ホルモンの分泌に影響を与えるほか、夜尿症では膀胱の容量を増やしていきたいので、おしっこがたまる前にトイレに行くことは、かえって逆効果になってしまいます。

 

⑧怒らない…朝におねしょが判明しても、ガミガミ怒ることは避けましょう。本人も無意識にしてしまっていることですし、ストレスで夜尿が悪化する恐れもあります。

 

年齢や症状に応じた治療法! アラーム療法や薬物療法など

夜尿症の治療法ですが、生活改善で効果がみられない場合や、年齢、症状に応じて薬物療法やアラーム療法がおこなわれる場合もあります。薬物療法では、尿の量を調節する薬や膀胱の収縮を抑える薬が処方されます。

 

また、アラーム療法というのは、尿漏れを感知するセンサーを下着などにつけ、尿でパンツが濡れるとアラームが鳴ることで本人に気付かせ、起こしてトイレで残りを排尿させるというもの。効果が出てくると、寝ている間にためられる尿の量が増え、夜尿を減らしていくことにつながります。
 

 

夜尿症は、膀胱の機能の未熟さなど体の機能によって起こるものなので、子どもがおもらしをしないように意識することで治ることはありません。ただ、積極的な生活指導や治療で症状改善が早まるとも言われています。ママやパパはあせったり、しかったり、ほかの人と比べたりしないで、おおらかな気持ちで見守りましょう。

 

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著者:アキモトスズ

監修者

医師 保田典子 先生

医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師


医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師。株式会社メドイース 代表取締役。2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。


経歴

2003年 筑波大学医学専門学群卒業
大阪市立総合医療センター小児循環器内科研究医
国立国際医療センター小児科臨床研修指導医
東京女子医科大学大学院
2014年より東京衛生病院勤務
2019年株式会社メドイース創業

 

■専門領域
小児科専門医
子どもの心相談医

 

■所属学会
日本小児科学会
日本小児循環器学会
日本小児科医会
日本周産期新生児学



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