口唇口蓋裂の長女くぴこを育てています。
くぴこが生後11カ月のとき、初めて口唇口蓋裂の手術をおこないました。
退院してからあっという間に1カ月が過ぎました。
口唇手術をする前までは、病院への電車や買い物でも、できるだけ人目を避けるように行動してきました。
周りの人に娘の顔を見られても「かわいいね」と言ってもらえるようになりました。
口唇手術の赤みは少し残っていましたが、お口に違和感はなくなりました。
娘を産んで一年。
私たち夫婦にとってはかけがえのないかわいいい娘です。
でも、口唇口蓋裂という障害をもった娘への世間の反応が怖くて、今まで家族やごく一部の親しい人にしか紹介していなかったのですが……。
公園や病院の待合でも、誰にもぎょっとされたり、特異な目で見られることもなくなり、堂々としていられるようになりました。
かけられる言葉の温かさも、笑いかけてくれる眼差しも、どれも優しいものへと変わりました。
娘を見て「かわいいね」と声をかけてもらえたことで、大変だった口唇手術を終えてようやく娘が世間に受け入れてもらえるようになったことを実感し、とても感動して涙が出ました。
2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師REIKO