育児疲れで体調を崩しがちに…
初めての育児に奮闘していた私は、毎日息をつく暇もないくらい走り回っていました。とにかく長男の世話に一生懸命になり、自分の食事はいつも後回し……。授乳中なのに朝食や昼食をとらない日も多く、ついに体調を崩しがちになってしまいました。特に多かったのが、アレルギー症状です。
私は幼いころからアレルギー体質で、アトピーやアレルギー性結膜炎などをよく起こしていました。私にとってはよくあることだったので、大人になってからもあまり気にせずに毎日を過ごし、育児に奮闘するのでした。アレルギーの恐怖が待ち受けているとは知らずに……。
アレルギー傾向のある果物を口にして!?
パートが休みだったある日、リフレッシュのために子どもを保育園に預けて姉とカフェに行くことになりました。久々の自由時間に私はウキウキ。行きつけのカフェに着くと、私は洋なしのタルトを注文しました。
私は果物のアレルギーが多く、中学生のころ給食のキウイフルーツでアナフィラキシーショックを起こしたことがありました。しかし洋なしでアレルギー症状が出たことはありません。年々アレルギー症状の出る果物が増えている自覚はありましたが、特に気にせずに洋なしのタルトを完食しました。
全力で走ったあとに全身を襲った痒み!
久々の自由時間がうれしかった私は、保育園に伝えていたお迎え時間ギリギリまでカフェでお喋り……。夕方になりお迎えの時間が迫った私は、猛ダッシュで長男を迎えに行きました。以前キウイフルーツでアナフィラキシーショックを起こしたとき、運動するとアレルギー症状がひどくなると伝えられたことをすっかり忘れていたのです。
全力で走ったあとに長男を連れて帰宅した私は、体の異変を感じとりました。全身が痒くてしょうがないのです。10分ほど経つと顔が腫れてきたのでおかしいと思い、義母に長男を預けて病院に向かうことにしました。
病院のロビーで意識がもうろうとし始め…
病院に向かったものの以前経験した息苦しさがなかったため、私は安心しきっていました。ところが病院の受付で名前を書こうとした瞬間、意識がもうろうとし立っていられなくなったのです。その場に倒れ込み、だんだんと意識が遠のき始める私……。
気がついたときには3人の医師に囲まれ、集中治療室に運びこまれていました。怖さで叫んでしまいましたが、注射を打ってもらうと徐々にアレルギーの症状が引いていきました。洋なしが原因でアナフィラキシーショックを起こしたのだろうとのことです。数時間点滴を受け、夜中に帰宅できました。
注射と点滴のおかげで翌日には元気になりましたが、倒れたのが自宅だったらと思うとゾッとします。今回の経験で、自分の健康を整えることの大切さを学びました。そして私自身が果物のアレルギーを多く持っているため、子どもに果物を与えるときも慎重に進めています。自分を過信せず、無理せずに育児を楽しもうと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:河津明香/30代女性・主婦。2男1女の母。旅行代理店勤務をしながらの育児を経て、フリーランスのライターへ転身。現在は発達障害の長男のサポートをおこないながら、旅行・育児・生活雑貨などの記事を中心に執筆。
作画:こちょれーと
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています