1歳からのお友だちトラブル対処法。おもちゃを取ったら? 取られたら?

2020/10/12 22:25
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保育士の中田馨さんが、1歳からのお友だちトラブル対処法を教えてくれました。今回は「おもちゃを取ったら? 取られたら?」についてです。トラブルが発生したときにどのように対処したらいいかをに詳しく解説!

おもちゃで遊ぶ子どものイメージ

 

こんにちは、保育士の中田馨です。1歳をすぎると、周りのことを興味深く見て、触って、研究熱心に遊ぶようになります。その興味の中に、お友だちやお友だちの触っているおもちゃなどがあります。「おもしろそう!」と思って、興味津々で近づくのはいいけれど、年齢が低いほど、「貸して」「どうぞ」のやり取りができるわけではありませんので、トラブルが勃発することも……。

 

こんなとき、親は何ができるのでしょうか。今日は、保育現場で行っている対処法をお話しします。

 

子どもは基本的に自分本位

このころの子どもは、基本的に「自分本位」で動いています。「欲しい」と思ったら、パッと手を出して取る。まだ、発達段階で未熟な子どもにとって、この行為は当たり前のことなのです。そんな子どもの姿を見て「私の育て方が間違っているのかしら?」と思う必要はありません。多くの子どもが通る道だと知っておきましょう。

 

おもちゃの取り合いやそこから起きるお友だちとのケンカは、成長に欠かせない経験です。何度も繰り返し、少しずつ我慢したり、譲ったりすることを覚えていきます。基本は、ある程度見守り、いつでも仲裁に入れるようそばにいることです。この「ある程度見守る」さじ加減が難しいところ。仲裁に入るポイントは、たたく・引っ張る・押し倒す・ひっかく・噛むなど友だちを傷つけるかもしれない行為をしそうになったとき、またはしたときです。それ以外のおもちゃの取り合いなどはある程度見守っていても大丈夫です。

 

おもちゃを取ってしまったときにしてはいけないこと

もし自分の子どもがお友だちのおもちゃを取ってしまった場合、思わず言ってしまいがちなのが「勝手にとってはダメ!」「お友だちのおもちゃを取って悪い子ね!」などと一方的に攻め立てることです。大人社会では、他人のものを借りるときは「借りるね」「いいよ」というやり取りをするのが常識です。でも、まだこのころの子どもにはその常識が身についていません。「あ、面白そう! 触ってみたい!」という好奇心が、お友だちのおもちゃを取るという行動につながっているのです。おもちゃを取ったという行動に対して、一方的に「ダメなこと」と攻め立てるのはやめましょう。じゃあ、攻め立てずにどう止めればいいのかをお話しします。

 

もし、自分の子どもがお友だちのおもちゃを取り、取ったらすぐにボイッと遊ぶのをやめるとき。それは、おもちゃが欲しのではなく、楽しそうに遊んでいるお友だちの姿がうらやましいのかもしれません。以前保育所に、お友だちのおもちゃを取ってはすぐに飽きるのを繰り返す子がいました。様子を見ていると、ブロックや積み木など、なんでもじょうずに遊べてしまうのです。そこでコマを渡してみました。するとちょっと難しいコマにどっぷりとハマったのです!「お友だちのおもちゃを取って困ったな」と思ったときは、子どもが熱中できる遊びを見つけましょう。


おもちゃを取ってしまったときにしてほしいこと

おもちゃを取った行動に対して、「ダメ!」と言うのをグッと飲み込むことが第一歩です。そのあとママがすることは、おもちゃを取った子どもを体で止めます。そして、「このおもちゃで遊びたかったのね」と子どもの気持ちに共感します。そうすると子どもは「うん」「そうなの」といった表情をするでしょう。そして、「このおもちゃ、〇〇ちゃんが遊んでいるの。遊び終わるまで待とうね」と伝えます。

 

最初は「待てない!」となると思います。泣いてひっくり返って怒ることもあるでしょう。でも、お友だちが遊び終わって「ハイ、どうぞ」と貸してくれた経験を積んでいくうちに、待っていれば貸してくれることが分かってきます。言葉の理解がまだあまりできていない年齢でも、同じ対応をしましょう。
 

お友だちにおもちゃを取られたときはどうすればいい?

自分の子どもが遊んでいるおもちゃをお友だちが取った場合。とくに、その子のママが見ていない、何も言ってくれない場合は、「どうしたらいいのかしら?」と思ってしまいますよね。

 

おもちゃの取り合いの対応は、自分の子であろうが、他人の子であろうが同じです。「○○ちゃんも使いたかったんだね。でも今、使っているから、終わるまで待っていてね」と伝えます。自分の子どもには「○○ちゃんもおもちゃで遊びたいって。終わったら貸せるかな?」と伝えます。このときに、子どもに「貸しなさい」と無理強いしてはいけません。友だちが貸してほしいことを伝えるだけでOKです。この声かけをするだけで、意外にも遊びがすぐに終わり貸すことができたり、おもちゃを欲しかった子が別の遊びを見つけたりします。

 

子どもは「かして」「どうぞ」のやり取りのルールを教えられる前に、自分の気持ちを分かってほしい、認めてほしいと思っているのです。

 


お友だちと遊んでいると、おもちゃの取った取らないは毎回のように起きます。そのたびに子どもの気持ちを受け止めて、じゃあどうすればいいかという提案をしましょう。ママやパパはを繰り返すことが大切です。

 

著者

保育士 中田馨

一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長


0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!



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