週末のイベントに子連れ出勤
ママや子ども向けのイベントを企画・運営していたため、実施日が週末になることも多々ありました。その場合、当時2歳の子どもは保育園がお休み。夫も土曜日は仕事で不在だったため、基本的には土曜日に仕事は入れないようにしていました。
ところが人手が足らず、どうしても土曜日にスタッフとして参加しなくてはならないことに。そのときのイベントは、子ども向けのプログラミング教室でした。
周りのスタッフたちは、「お子さんも連れてきちゃって全然いいよ!」と言ってくれたので、本当に大丈夫かな……と感じながらも、子連れで出勤することにしました。
じっとしていられない2歳のわが子
主に小学校中学年〜高学年向けのプログラミング教室にスタッフとして出勤。同僚たちのお言葉に甘えて、2歳の子どもも連れて行きました。全部で2時間半のクラス。最初は子どもも初めての光景に大人しくしていたのですが、慣れてくると少しずつチョロチョロし始め、走ったり騒いだりするように……。
お絵描きやシール貼りなどの遊び道具も持参しましたが、それで遊ぶのはほんの一瞬。最終的にはその場に飽きてしまい、泣き叫ぶようになったため室内にいることはできませんでした。正直なところ、「やっぱりな……」というのが親として率直な感想でした。
子連れ出勤が必ずしもいいとは限らない
結局子どもが騒いでしまってほとんど仕事はできず、申し訳なく感じていました。同僚たちは「仕方ないよね〜」「元気な子なんだね〜」と笑ってくれましたが、逆にその笑顔が痛かったです……。
子どもにも、「静かに!」「今お仕事中だからダメ!」「うるさくしないで!」などと何度も言わなくてはならず、精神的に疲れました。子どももきっと嫌な気持ちになったと思います。 「こんなことになるなら、子連れで出勤なんてしないほうがよかったな……」と、そのときは感じました。
いくら職場の雰囲気的に理解があっても、仕事内容・環境・子どもの年齢・業務を中断できないときに少しでも面倒を見てくれる人がいるかどうかなどの問題をクリアしないと、子連れ出勤は難しいと感じました。また、ママも子どもも嫌な気持ちになってしまうような子連れ出勤ならしないほうがいいとも思いました。子連れ出勤はそんなに簡単なことではなく、環境はもちろん、時と場合を考えなくてはならないなと思った体験でした。
原案/松本寛子
作画/YUDAI9℃