具体的な手術の内容を聞き、それが自分のことを話しているとは思いもよらぬ様子で病室で無邪気に遊んでいる娘を見ているのはとてもつらかったです。
口唇口蓋裂として産んでしまったばかりに、前回よりもさらに怖い思いと痛い思いをさせてしまうことがとにかく申し訳なくて、自分を責めずにいられなくなってしまいました。
受けないという選択はどちらにしてもない。
必要な手術だから仕方ない。
何も知らないまま、手術へと立ち向かなわなければいけない。
娘のことを思うといたたまれず、そしてとても申し訳なく、涙が止まりませんでした。そんな私に夫はこう言いました。
娘の口唇口蓋裂の治療はこれからが本番。
先は長いけど、娘が少しでも良くなり笑顔でいるためには、今回の手術を乗り越えなくてはいけない。
「覚悟をもって治療に向かう。」
以前、担当の先生に言われたことの意味を改めて思い出します。
今やるべきことに向き合いながらできることをしなければ先には進めない。
不安から今あることに目をそむけ、現実逃避をしていた自分を深く反省し、今は手術を無事に乗り越えこの子を力いっぱい夫婦で支えていこうと決めました。
2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師REIKO