鼻の穴にレチナを直接縫い付けるという追加処置の連絡を受け、動揺が走りましたが、3時間半の手術を終え、くぴこが手術室から戻って来ました。
小児用ストレッチャーに乗って病棟に戻ってきたくぴこ。
昨年のような泣く声など聞こえないので、名前を読んで駆け寄り覗き込んで見ると……!?
HCUへ先回りし、ようやくくぴこを抱っこして迎えることができました。
ですが……。
粘ついた分泌液を口内いっぱいに出し、血だらけのような口元で目にいっぱい涙を浮かべて泣きながら、「おんも……おんも」とか細い声で訴えてくる姿は、手術前との姿とあまりに違いすぎて思わず夫婦で言葉を失いました。
昨年の口唇手術のことを踏まえて、術後に動揺しないよう覚悟をしていたつもりでした……。
しかし、戻ってきた娘の姿は想像以上に痛々しく、あまりに弱々しく、か細く泣いてすがる姿を前に、その手を取りながら夫婦ともに涙が止まりませんでした……。
2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師REIKO