クックパッドベビーをご覧のみなさま、こんにちは!助産師のREIKOです。
先日、第1子妊娠を公表し、ニュースでも話題になった川村ひかるさんですが、妊娠に至るまでにはさまざまなご苦労があったようですね。
なかでも、身体的にも精神的にもダメージが大きかったのは「若年性更年期障害」だったのではないでしょうか?
今、若い世代に増えているという「若年性更年期障害」とはどのようなものなのか、お話ししたいと思います。
そもそも更年期障害とは?
卵巣では脳からの指令を受けて、「エストロゲン」というホルモンを作っていますが、年齢とともに、女性の卵巣の機能は徐々に低下していき、エストロゲンも減っていきます。
エストロゲンが減少すると、脳からさらなる指令が出されるのですが、卵巣はその指令に応えられないため、ホルモンのアンバランスが起こります。
そうなると、月経の異常やのぼせ、いらいらや不眠など、いろいろな症状が出てきます。これらの症状が生活に支障をきたす場合、「更年期障害」と診断されます。
若年性更年期障害とは?
「更年期」とは一般的に閉経前後の5年間をいいます。ちなみに現在の日本の平均閉経年齢は50.5歳です。
しかし、閉経の年齢に至っていないのに、更年期症状が出現し、日常生活に支障をきたすようなケースを「若年性更年期障害」と呼んでいます。
実は最近、このような更年期症状を訴える、20代から30代の若い女性が増えてきているんです。
若年性更年期障害の原因は?
女性の体はとてもデリケート。ちょっとしたストレスに影響されて、ホルモンバランスもすぐ崩れてしまいます。また、川村さんもお話ししていたように、過度なダイエットや不規則な食生活も原因になります。
そのほかに「早期閉経」という場合もあります。症状を放置していると、回復にも時間がかかることがありますので、早めに受診することが大切です。
”若年性更年期障害かも!?”と思う方も、“私は大丈夫!”と思っている方も、仕事や人間関係などのストレス、過度のダイエット、不規則な食生活・・・思いあたることはありませんか?
若年性更年期障害は誰にでも起こりうることです。このような生活を見直すだけでも、症状の改善も予防もできると思います。まずはできるところから始めてみませんか?(TEXT:REIKO)