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赤ちゃんが風邪をひいた!?どうしたらいいの?おうちでできる対処の仕方や受診の目安を保育士が解説!

保育士の中田馨さんが、風邪気味かもと思ったときおうちでできる対処法を教えてくれました。鼻水が出る場合、咳が出る場合、熱がある場合など症状別の対処法を詳しくマンガで解説します!

こんにちは、保育士の中田馨です。赤ちゃんが風邪をひくと心配になりますよね。そこで、「もしかして風邪気味かも?」と感じたときに、おうちでもすぐに実践できる対処法を紹介します。

 

※発熱等の症状がある場合など、新型コロナウイルスに罹患した可能性がある場合、小児については、小児科医による診察が望ましく、受診・相談センターやかかりつけ小児医療機関に電話などで御相談ください。

全身の状態を確認する

少し鼻水が出たり、咳が出たりする様子が見られたら、ウイルスや細菌に感染していることもありますので、子どもの全身状態を確認します。

 

熱はないか?

いつもよりも体が温かく感じないかをチェックしましょう。体温が高くなると、顔や体が温かくなるのはもちろん、呼吸が早くなったり吐く息が生ぬるく感じます。普段機嫌のいいときから体温を測って平熱を知っておくと、体温の変化にも気づきやすくなります。

 

機嫌はいいか?

ママやパパがあやしても、いつものような笑顔が見られなかったら体調が悪い可能性があります。グズグズと泣いている場合、なんとなく目がとろんとして元気がないときも要注意です。

 

食欲はある?

子どもの元気は食欲からも見ることができます。授乳や離乳食などをいつもは喜んで食べるのに食べないときなどは要注意です。

 

睡眠はとれている?

いつもよりも眠りが浅かったり、夜泣きをしたり何だかグズグズして眠れないときも体調不良の可能性があります。

 

おしっこや便の調子は?

おしっこや便の回数や色やにおいがいつもと違う場合も、体調に変化があるときがあります。
 

いつもよりもゆっくりとした生活を心がける

保育所では、朝来たときに「風邪気味かもしれない」と思ったら、「いつもよりもゆっくりとした生活」を心がけるようにしています。
具体的には、3つのポイントがあります。

 

1.外遊びはしない
お天気がいい日であっても、公園などの戸外へは出ずに室内遊びで過ごすようにします。


2.よく寝かせる
夜もそうですが、風邪気味のときはいつも以上に昼寝もしっかりとさせてあげようと意識しています。寝苦しかったり寝にくかったりすることもあるので、いつでも対応できるように、そばで見守ると安心です。

 

3.消化のいい食事を用意する
風邪気味など体調がよくないときは、胃腸に負担がなく食べやすい消化のいいメニューを準備しましょう。

 

鼻水や咳で食べにくいと思いこともありますので、いつもよりゆっくりペースで食事が進むかもしれません。無理せず、子どものペースに合わせて食べさせてあげましょう。
 

 

鼻水が出る場合の対処法

子どもは気温や湿度の変化ですぐに鼻水が出ます。大人も寒い外から温かい室内に入ったときに出ることがありますよね。鼻水は一時的に出ただけなら、心配いらないこともあるでしょう。

 

熱はないけれど少し鼻づまりがある場合などは、お風呂に入って蒸気を吸い上げることで、鼻水や鼻づまりがラクになります。鼻水を頻繁に出だすと、ティッシュで鼻を拭く回数が多くなるため、鼻周りの皮膚が赤くただれることがあります。できるだけ柔らかい素材の物で、やさしく拭くことを心がけてください。ワセリンや保湿クリームを塗ってケアしてあげてもいいでしょう。

 

病院に行く目安は、
・黄色や緑色の粘りのある鼻水が出る
・鼻づまりがあって、呼吸が苦しい、寝にくい、いびきをかく
・水分や食事がとれない

などの症状がある場合です。

 

上記以外に機嫌が悪いなど、体調面で心配なことがあれば病院に行くように保育園ではお伝えしています。

 

咳が出る場合の対処法

咳も気温の変化や空気の乾燥などで起きることがあります。少しくらいの咳の場合は、病院に行かずに様子を見ても大丈夫です。室内の湿度は50~60%に保ちましょう。保育所では加湿器をずっとつけていますが、暖房もしているのでなかなか湿度が上がらないこともあります。そんなときは、濡れたタオルを室内に干しています。

 

また、1時間に1回10分の換気をし、空気の入れ替えもおこないます。また、こまめな水分補給をして様子を見ましょう。寒くないように部屋を暖めると思いますが、「子どもの体を温めよう」と思って、洋服を多く着せすぎると余計に咳が出ることがあります。

 

私たち大人も経験してきたことですが、咳は思った以上に体力を消耗します。

 

熱がなくても、
・息づかいが荒い
・寝ているときに咳き込んで眠れない
・ゼイゼイと呼吸をしている
・水分や食事がとれない
などの症状がある場合は病院へ受診しましょう。

 

熱がある場合の対処法

高熱が出ているときは病院へと判断しやすいかもしれませんが、判断しづらいのは微熱の場合。感染症法では37.5度以上が発熱。38度以上が高熱と言います。熱が高い場合も、例えば突発性発疹などは、いきなり40度近くの熱が出るのに機嫌はそう悪くはないという病気もあります。

 

熱が出た場合、発疹はないか、水分はとれているか、機嫌は悪くないかなどの子どもの全身状態を確認しましょう。発熱の多くは、遅くても3~4日ごろに下がり始めます。

 

受診の目安

以下の様子が見られる場合は、病院へ受診するように保育園ではお伝えしています。
 

・吐いたり下痢をしている

・水分を受け付けない

・機嫌が悪い

・顔色が青白い

・呼吸が苦しそう

・ぐったりしている、元気がない

・3日以上熱が下がらない

・突然38度以上の熱が出たとき

・生後3カ月未満の38度以上の発熱
 

食欲はないが水分がとれていて機嫌がいい場合、例えば夜の場合なら翌日に受診を考えるなど様子を見てもいいでしょう。また、熱が微熱程度でも、明らかに様子がいつもと違う場合は受診しましょう。

 

病院に行く際は、
・熱がいつから上がり始めたか、何度あるか?
・熱以外の症状は?
・水分や食事はとれているか?
・おしっこは出ているか?
などを伝えられるようにしておくとスムーズです。

 

 

「風邪気味かな?」と思ったときは、家でできるケアをしてあげるだけで、赤ちゃんもラクになりますので実践してみてくださいね。

 

作画/山口がたこ

 

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    保育士中田馨
    一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長

    0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!

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