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おもちゃを持って登園はアリ?ナシ?保育園入園の心得「やっていいこと・ダメなこと」

こんにちは、保育士の中田馨です。あと1カ月ほどで新年度になりますね。お仕事復帰などで4月から保育園入園のご家庭もあるのではないでしょうか。新生活に向けて楽しみがある反面、「保育園に慣れてくれるかな?」などの心配や「育児・家事と仕事の両立ができるかな?」などの不安があるかもしれませんね。今回は4月の入園に向けての心構えを紹介します。

保育園入園のママのイメージ

 

やっていいこと

早寝・早起き・朝ごはん

保育園での面接でもよく出る話題ですが、生活リズムを整えることは大切です。保育園には、さまざまな家庭の子どもたちが生活しています。

 

実際、子どもたちの様子を見ていると、夜遅く寝ている、朝ごはんを食べていないなど、生活リズムが崩れた日の子どもは、午前中にあくびをしてボーっとしていて元気がなかったり、イライラしていたりということが多いです。そうすると、友だちとのトラブルやケガにつながることもあります。昔からよく言う「早寝・早起き・朝ごはん」は、子どもが元気に安全に活動するためには不可欠なのです。

 

まず、夜は子どもの寝るリズムに合わせて、大人も20~21時ごろに布団に入るようにしましょう。朝は毎日同じ時間に起こします。もし、夜寝るのが遅くなったとしても、朝は毎日同じ時間に起こします。そして、朝ごはんをしっかりと食べます。

 

もちろん、子育てには予想もしないことが起きます。夜に急にテンションが高くなり、寝る時間がズレこんだり、朝ごはんを食べてくれない日もあるでしょう。そんなときは「まあいいか、こんな日もある」と思うことが大切。その際は「今朝はごはんを食べてくれなかったので、おなかが空くと思います」と保育士に伝えてくださいね。保育士がその都度対応してくれると思います。

 

保育士とのコミュニケーションは積極的に

ママと離れているときに、子どもを守っているのは保育園の先生です。最初は当然のことながら、ママも保育士もはじめましてで、お互いが探り探りだと思います。園での様子を積極的にお話ししてくれる保育士もいれば、おとなしい保育士もいるでしょう。

 

「おはようございます」「さようなら」のあいさつだけでなく「今日は、何して遊んでいたんですか?」など、気軽に話しかけてみてください。また、保育士は育児のプロです。気軽に育児相談もしてみましょう。「育児相談」と言うと、大きな物事を言わなくちゃいけない感じがするかもしれませんが、どんなささいなことでも構いません。

 

ママと保育士がコミュニケーションをとり信頼関係を築くことで、お子さんへの理解が深まります。実はそれが、よりいい保育につながるのです。お子さんが安心して保育所に通うためにも、保育士とどんどんコミュニケーションをとってくださいね。

 

やってはいけないこと

子どもに身の回りのことをやらせすぎる

特に、幼児になってから保育園に行く場合に気をつけてほしいことです。入園時に保育園から「服の着脱は自分でしますか?」「おむつですか? パンツですか?」「ごはんは食具(スプーンや箸)を使っていますか?」など質問されると思います。できていないとママは焦ってしまうかもしれません。そして、「きちんとしないといけない」という思いから「ほかのお友だちはできているのよ」と言って子どもにすべてさせようとするママもいます。

 

しかし、今までママがズボンをはかせてくれていたのに、急に自分ではけるようにはなりません。子どもの成長には個人差があります。「○歳△カ月ごろに××ができるようになる」という目安は、あくまで目安です。子どもの成長、発達、興味、関心などを見ながら、少しずつ自分でできることを増やしていきましょう。

 

家庭のこと(物)を保育所に持ち込まない

どういうことかと言うと、例えば、朝ごはんを食べながら保育所に登園する。家のおもちゃを持って保育所に登園するなどです。私も働く母なのでとてもよくわかるのですが、朝は時間がありません。そんなときに、登園前に子どもがぐずると本当に困ります。だからこそ、「このおもちゃ持っていくわよ」とお気に入りのおもちゃを持たせて機嫌を直させることもあると思います。

 

ただ、これを保育園の中に持ち込むことはやめたほうがいいですね。なぜかと言うと、お子さんが「保育園にお家のおもちゃを持っていってもいい」という認識を持ってしまうからです。

 

また、他のお友だちがそのおもちゃが気になってしまうことがあります。それが原因で喧嘩に発展することもあります。保育園は集団生活の場です。他のお友だちも一緒に生活をしているという認識を親が持ち、家で解決するべきことは、家で解決してから登園するようにしましょう。

 

物を渡してその場だけの機嫌取りをするのではなく、ぐずっている気持ちの原因を探って共感し抱きしめる。これが、これから続く子育てにとても大切なポイントになります。

 

 

保育園生活は長く続きます。0歳~6歳まで過ごす子もいます。そんな長い年数を過ごす保育園ですから、親子共に気持ちよく登園~降園までを生活できるといいですね。

 

 

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    保育士中田馨
    一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長

    0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!

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