東北地方を中心に大きな被害をもたらした東日本大震災から12年。その後も日本各地で大きな地震があり、東日本大震災の余震とみられる最大震度6強の地震がありました。
新型コロナウイルスが依然として猛威を奮っている現在、もしまた大きな地震が襲ってきたら……。大切なわが子を守るためにも、慌てずに適切な対応を取りたいですよね。今回は、非常用持ち出し品リストについてまとめました。
非常用持ち出し品を確認しましょう
災害時に備えて非常用持ち出し袋に必要な物をまとめているご家庭もあるかと思います。妊婦さん・小さなお子さんのいらっしゃるご家庭で、一般的な防災グッズの他に準備しておくと安心な物をまとめました。最低3日分を用意しておきましょう。
安全避難のために
□ヘルメット
□軍手
□スリッパ・靴 底の厚いもののほうが安全です。
□笛 閉じ込められてしまったとき、居場所を伝えるのに役立ちます。
□ラジオ・充電器付きライト 災害時にインターネットが使えなくてもラジオから情報を得ることができます。手回し発電やソーラーパネルがついたものであれば、コンセントがなくても使えます。さらにUSB端子があれば、スマホなどの充電もできます。
生活のために
□非常食・栄養補助食品
□飲料水(1人1L/日)
□ウォータータンク 新品のビニール袋でも代用できます。
□新聞紙
□小銭
□携帯電話
妊婦さんのために
□清浄綿
□生理用ナプキン 突然の出血や破水に備えて、昼用・夜用ともにあると安心です。
□下着・衣類
□保温できるもの(毛布・カイロ・靴下)
□常用薬
□母子健康手帳・保険証・診察券
□筆記用具
乳幼児のために
□粉ミルクと飲料水(液体ミルク)・哺乳瓶
□離乳食・おやつ・スプーン 離乳食は温めなくてよい市販品を。アレルギーがある場合は多めに用意しましょう。おやつは日持ちするものを。スプーンはヨーグルトなどについてくる使い捨てスプーンでOK。
□紙おむつ 圧縮袋に入れておくとかさばりません。
□おしりふき おむつ替えだけでなく、手や口を拭く際にも使えます。
□赤ちゃんの衣類 季節ごとにまとめて、入れ替えるようにしましょう。
□バスタオル・ブランケット 大きめのものがあると、布団やおくるみとしても使えます。
□保温できるもの(毛布・靴下・はおるもの)
□抱っこひも・おんぶひも 災害時ベビーカーでの移動はかえって危険なこともあります。
□おもちゃ 音の出ないものを。お気に入りのおもちゃがあると赤ちゃんが安心します。
□大きめの手持ちつきビニール袋 いざというときは簡易おむつにもなります。
あると便利なもの
□使い捨てカイロ 体を温めるだけでなく、ミルクを温めるのにも使えます。
□マスク
□ウェットティッシュ
□ばんそうこう
□ラップ 寒さ対策、けがをしたときに傷を保護する、食器をカバーして洗い物を減らすなどさまざまな用途があります。
□トイレットペーパー
□ビニールシート
□ドライシャンプー
□簡易トイレ
参考:
みらいウィメンズクリニック「防災カレンダー」
まずは水の備蓄からはじめましょう
命を守るために、水の備蓄は必須です。飲水用で1人あたり1L/日、調理などに使用する水を含めれば1人あたり3L/日あれば安心です。断水や給水があったときに備えて、10~20Lのポリタンクを用意しておきましょう。
水を運ぶ際には、リュックサックやキャリーカートがあると便利です。赤ちゃんがいるご家庭では、調乳にも使用できる軟水を準備しておきましょう。
1週間分の家族の食料は?
食品の備蓄は、最低3日〜1週間分が望ましいとされています。ここでは、大人2人と子ども2人の4人家族に必要な1週間分の備蓄例をご紹介します。
■主食
米2kg×3袋、パックご飯9個、乾麺6〜7袋、カップ麺9個、その他(シリアルなど)
■主菜
レトルト食品、牛丼の素やカレー25個、パスタソース10個、ツナやサバ缶、焼き鳥缶など30個、たまねぎやじゃがいもなど日持ちする野菜
■副菜
梅干し、のり、乾燥わかめなど、野菜ジュース・果物ジュースなど、インスタント味噌汁やスープ、調味料(砂糖・塩・しょうゆ・めんつゆなど)
この他に、授乳中や離乳食を利用しているお子さんのいるご家庭は、粉ミルクやベビーフードも用意しておきましょう。
普段使用している食品を少し多めに買い置きして、賞味期限が近づいたら使用し、買い足すという方法(ローリングストック)もおすすめです。赤ちゃんの成長は早いので、ベビーフードの備蓄の際にも役立つテクニックです。
お子さんのいらっしゃるご家庭では、こまごまとした物が必要になるかと思います。備えは万全と思っていてもお子さんの成長は思っている以上に早いものです。お子さんの成長に合わせて非常用持ち出し品や備蓄の内容の見直しをおこなうと、いざというとき慌てなくてすみますね。