クックパッドベビーをご覧のみなさん、こんにちは!助産師のREIKOです。
今回は、クックパッドベビー編集部の新米パパのお悩みに回答!妊婦さんが気になる「逆子」についてお話しします。
赤ちゃんはどうして逆子になるの?
本来、下を向いているおなかの中の赤ちゃんの頭が上になっている状態の「逆子」ちゃん。妊娠中期までは30~50%の赤ちゃんが逆子ですが、そのほとんどは自然に回転して頭が下になります。
どうして逆子になるのかというと、ママに子宮筋腫などがあったり、胎盤の位置が低かったりして、赤ちゃんが自然におなかの中でくるんと回れないということが考えられます。
逆に赤ちゃんが小さかったり、羊水が多かったりしても逆子になるといわれていますが、逆子ちゃんの多くは原因不明なんですよ。
逆子だと自然分娩は難しいの?
逆子の場合、おなかが張りやすくなったり、破水しやすくなったりという傾向があるようです。
頭が下の場合では、破水しても頭がガードしてくれるので、赤ちゃんが生まれる前にへその緒が外に出てきてしまうのを防いでくれることが多いのですが、逆子の場合は、赤ちゃんの足の隙間から出てきてしまうことがあります。また、微弱陣痛になりやすくもなります。
そのほかにも、最後に赤ちゃんがバンザイの格好になって出てこれなくなったりと、自然分娩に伴うリスクは多々あります。そのため、逆子の場合、帝王切開を選択する産院がほとんどのようです。
逆子がなおる!?逆子体操とは?
逆子をなおす方法で産院から進められることが多いのが、逆子体操ではないでしょうか?
うつ伏せになって胸と膝を床につけ、お尻をできるだけ高く突き上げるようにする「胸膝位」、仰向けに寝てお尻や頃の下にクッションなどを入れて行う「ブリッジ法」などがあります。
これらの姿勢は実際行ってみるとなかなかきついと思います。また、おなかが張ってしまうこともありますので、産院の先生の指示を仰ぎながら行うようにしましょう。赤ちゃんの背中が上になるようにして横向きで寝るという方法もありますよ。
逆子はなおせるの?
逆子体操のほかにも鍼灸、ツボ押し、外回転術などいろいろ方法がありますが、それぞれの方法にはリスクも伴います。そして、これらの方法を行ったからといって100%逆子がなおるというわけではありません。
ママの体調や産院での方針、それぞれの逆子を治す方法について十分な説明を聞いて、納得したうえで行うことが大切ですね。
逆子がなおらず、帝王切開を予定していたのに、入院して赤ちゃんの向きを確認したら逆子がなおっていた!というケースに、私は何度も遭遇しています。
おなかの中の赤ちゃんは、ママのお話をよく聞いていると思うので「赤ちゃんの頭はこっちだよー」「ぐるっとまわってねー」など、話しかけてみるのもいいかもしれませんね。(TEXT:REIKO)