【助産師監修】マタニティショーツは使ったほうが良い? メリットや選び方について
マタニティインナーは妊婦さんにとってうれしい工夫がたくさん施されている特別な下着です。今回はマタニティショーツの利点や種類、選び方や履き替えのタイミングについて解説します。
なぜマタニティショーツが必要なの?
妊娠に伴いおなかが大きくなるのはもちろん、ホルモンバランスの影響で、つわりや乾燥による肌トラブルも増加します。おなかが大きくなると皮膚が引き伸ばされ、かゆみの原因に。基礎体温が上がり、赤ちゃんへ栄養を送るため血液量も増えることから、妊娠前に比べて汗もかきやすくなります。
そんな妊婦さんの体を考慮し、不快感を減らすために作られたのがマタニティショーツです。通気性、吸湿性にすぐれた素材を使用し、デリケートな妊婦さんの肌でも安心して使えるように作られているのが特徴です。
大きくなるおなかを圧迫せず、ヒップ部分はスッキリ見せる設計で、妊婦さんの大敵である冷えからもしっかり守ってくれます。普通の下着では解消できない、妊娠期特有の不快感を緩和してくれるのが、マタニティショーツなのです。
主なマタニティショーツの種類と選び方について
マタニティショーツには、深ばき、浅ばき、ゴムなしと、大きくわけて3つの種類があります。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
●マタニティショーツの種類
・深ばきタイプ
マタニティショーツと聞いて誰もがイメージするのは、この「深ばきタイプ」でしょう。おなかとお尻をすっぽり包むデザインで、おなかを冷えから保護してくれるのが特徴です。伸縮性があるので、臨月まで安心して使えます。ゴムまわりや足の付け根にピコレースなどをあしらったものもありますが、肌が弱い人はできるだけシンプルなものを選ぶようにしましょう。
・浅ばきタイプ
おなかが小さい初期妊婦さん、深ばきタイプに抵抗がある妊婦さんに人気の「浅ばき」タイプ。下腹部の位置でおなかを支える仕様で、腹帯と併用して使う人も多いようです。産後も続けて使えるメリットも。
・ゴムなしタイプ
おなかにゴムを使わないタイプ。締めつけがなく肌にやさしくフィットするので、はき心地は抜群です。足の付け根のゴムが気になる場合は、ボクサータイプがおすすめ。下着のラインがシルエットに響かないので、パンツスタイルが多い人に人気があります。
●マタニティショーツの選び方
デリケートな妊婦さんの肌におすすめなのは、なんといっても汗をしっかり吸収する綿100%素材。できればオーガニックのもので、洗濯を繰り返してもくたびれない丈夫な素材のものを選ぶとよいでしょう。
クロッチ部分は白色のものを。色や量などおりものの変化に気づきやすく、体調管理の目安になります。
妊娠による体の変化を想定して設計されているため、サイズは妊娠前と同じもので問題ありません。妊娠前にMサイズを購入していた人は、マタニティショーツもMサイズを選んでOK。
ただし、妊娠中にキツく感じるようになったら、1サイズ大きいものに買い替えを。おなかの大きさには個人差があるので、そのときのサイズに合わせ、臨機応変にチェンジするようにしましょう。
●マタニティ用ショーツ サイズチェック表
サイズ (呼び方) |
主要身体寸法 (腹 囲) |
基本身体寸法 (ヒップ) |
マタニティM・27 | 78~92 | 85~95 |
マタニティM~L・39 | 78~110 | 85~103 |
マタニティL~LL・39 | 88~120 | 90~108 |
参考:ワコールマタニティ(産前27週・産後用ショーツ・産前39週用ショーツ・2ayマミーショーツ・おなかすっぽりパンツ)
●枚数は?
妊娠中はおりものの量も増えるため、洗い替えの頻度が上がることも。4~5枚あれば問題ないでしょう。3枚セットなど、まとめ買いできるものを選ぶと経済的です。
マタニティショーツに履き替えるタイミングは?
マタニティショーツへの履き替えはなるべく早いタイミングで、妊娠がわかったらすぐに購入を検討するようしましょう。妊娠初期ははまだおなかの大きさは目立ちませんが、つわりや肌トラブルが目立つ時期。おなかの大きさが目立ち始める妊娠中期以降は、あっという間におなかが大きくなるので、妊娠初期のうちに購入しておくのがおすすめです。
まとめ
最近は、かわいいデザインのマタニティショーツも増えてきているので、妊娠中も下着のおしゃれが楽しめます。伸縮性や素材感などは、商品を実際に手にしてみないとわからないので、まずはマタニティ専門店などで実物を手にとって試してみてはいかがでしょうか。妊娠期間をより快適に過ごすため、体型やライフスタイルを考慮して、自分に合ったマタニティショーツを選びましょう。
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◆妊娠16週に関するQ&A
- Q.安定期に入ってからつわりがひどくなりました
- Q.不規則抗体
- Q.妊娠中のタバコ
- Q.妊娠前後から味がわからなくなりました
- Q.大震災後、働くのが不安です
- Q.再婚相手との家庭づくりに不安があります
- Q.妊娠中のイライラはおなかの子によくない?
- Q.妊娠中の蚊取り線香の利用は大丈夫?
- Q.子宮筋腫手術跡の妊娠中の痛みについて
- Q.陰性だった風疹抗体が、症状もなく陽性に変わりました
◆戌の日の体験談
地元で有名な神社は祈祷してもらうのに外で長時間待たされると聞き、別の神社に行きました。自分たちをいれて5組しかおらず、暖房のきいた待合所でゆったりできました。祈祷料が1万円からだったのは想定外でしたが、2月の寒さで体調を崩すことなく、しっかりとお参りできてよかったと思います。
もなお さん
3人出産しましたが、どの子のときもみんな同じ神社でご祈祷と腹帯をお願いしました。上の子を連れていって、「○○ちゃんのときもここに来たんだよ」と話をしてあげられました。ちなみに、1人目のときは、記念なので……と思ってさらしの腹帯を用意して実際に使ってみました。冬場だったので、さらしの腹帯も暖かくてよかったですよ。
あっちママ さん
戌の日の準備はお姑さんがしてくれました。腹帯やお守りなど、大事に使いました。安産祈願をしたものの、出産はなかなか難産で大変でしたが、今では良い思い出となっています。腹帯をして、みんなで赤ちゃんの命を守っているんだなと思いました。
そばかす さん
私と弟が生まれるとき、母に代わって私たちの祖父母が関西では安産祈願で有名なお寺に行ってくれたそうなので、私の両親も同じお寺に行ってくれました。戌の日には形式的に腹帯を巻きましたが、そのころはまだ仕事をしており、会社には報告してなかったので、目立たないよう普段はガードルで過ごしていました。会社を辞めてもしばらくは真夏で暑かったのでガードルで過ごし、少し涼しくなってからはできるだけ腹帯を巻くようにしました。ガードルよりも安定感があった気がします。
きょん×2 さん