私は生理2日目が最も経血量が多く、経血漏れを経験したことがあります。また、長時間ナプキンを交換できず不安を感じたこともありました。そんな私が中学生のとき、祖父の葬儀前日に生理に! 葬儀当日が生理2日目となることに不安を抱いていると、叔母がある驚くような提案をしてきたのです。
叔母の提案は意外なものだった!
私が中学生のとき、祖父に肺がんが見つかりました。そして、思ったよりも進行が早く、数カ月であっという間に亡くなってしまったのです。お葬式の前日、私は両親と祖父母の家へ行きました。悲しい気持ちを抑えながら、棺のなかで眠っている祖父にお線香をあげていると、急におなかに痛みが……。
急いでトイレに行くと生理になっていました。「なんでこんな日に生理が……。しかも、いつも2日目の経血量が多いのに、長時間になる明日の葬儀を乗り切れるのかな……」。私はひとまず母と叔母に生理がきたことを報告し、長時間ナプキンが替えられないのが不安なことを話しました。すると、叔母は私に「明日はおむつをはいて参加したら?」と提案をしてきたのです。
意を決し、大人用のおむつをはいてみた!
思わぬ叔母の提案に私は、「おむつ=赤ちゃんがはくもの」というイメージが強く、「もう中学生なのにおむつをはくのは……」と抵抗がありました。
しかし、叔母も生理だったようで、「大人用のおむつならたくさん吸収するから葬儀の間だけなら替えなくても大丈夫よ。私も明日はくから、ね、一緒にはこう」と言ってくれたのです。そした叔母の「一緒にはこう」という言葉で、私もおむつをはいて葬儀に参加することを決めました。
最初は不快感。しかし…
私が赤ちゃんのときにおむつをはいたときのことなど覚えているはずもないので、葬儀当日は初めてはいた「大人用おむつ」の感覚に違和感しかありませんでした。おむつ特有のもこもこ感がとにかく不快で、「本当にこれを数時間もはいて過ごすの?」とげんなりしてしまいました。
しかし、スカートをはいていたからか、2時間も経つころにはおむつの感覚にも慣れ、私はいつも通り過ごせるようになっていました。「ナプキンと違って頻繁に替えなくても漏れないし、ズレていないか気にする必要もない!」と、いつのまにか、普通のナプキンより快適に過ごせていたのです。
帰宅後、叔母に「おむつを脱いでパンツにはき替えよう」と声をかけられるまで、おむつをはいていることなど頭からすっかりなくなっているほど、おむつの存在を忘れていました。脱いだおむつを見てみると、まだ経血を吸う余裕があるようにすら感じたのです。
いつも通りナプキンのまま参加していたら、大切な祖父の葬儀に集中できなかったかもしれません。今はショーツ型ナプキンもあるので、今後長時間ナプキンを替えられない状況がきたら、使ってみようと思います。
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監修/助産師REIKO
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著者/佐藤里桜