※この記事は、第1回「体験談&マンガ投稿コンテスト」の予選通過作品です。
バットで頭を殴られたような激痛が!
その日、突然頭をバットで殴られたような激痛が首から頭にかけて襲ってきました。血圧を測るといつもよりやや高め。翌日、仕事を休んで受診すると、「血圧を毎日朝と夜に測定して、上が140、下が90以上になったらまたすぐにきてください」と言われました。
帰宅してからも頭痛は治まらず、血圧を測った夜にはすでに160超えに。「母になるのは大変なんだ」と自分に言い聞かせ、次の日の朝まで耐えました。翌朝、血圧を測定すると180超え! 仕事を休みすぐに病院へ向かいました。到着したときには200を超え、緊急入院となりました。
妊娠高血圧症候群との診断を受ける
そのときは妊娠34週で、次の日から産休に入る予定でした。産休に入ったら、夫と2人でプチ旅行をしたりベビー用品を揃えたり……といろいろと計画を立てていましたが、「妊娠高血圧症候群かな。原因不明だけど……」と先生。
次の日、朝食が運ばれ記念に写真に残そうと写真を撮っていると、看護師さんが急いで病室に入ってきました。せっかくの朝食を下げられてしまい、「先生から病状説明があります。今からご家族の方どなたかこられますか?」と言うのです! すぐさま夫と母親に電話をすると、2人ともすぐにきてくれました。
そして、先生からは、
①赤ちゃんはおなかの中で正常に大きく育っているから安心してほしい
②このままでは母体に危険が及ぶ恐れがあるため、自然分娩ではなく帝王切開すべきだと思う
との説明を受けました。
え! 今すぐ帝王切開!?
一通り説明を聞いた夫が「帝王切開だといつごろになりますか?」と聞くと、「帝王切開はこれからおこなおうと思っています」と答える先生。その言葉に思わず私は、「えーー! 今からですか!?」と言ってしまいました。
緊張する間もなく緊急手術が始まり、無事に元気で小さな赤ちゃんが誕生しました。2,024g、41cmでした。まさかの産休に入る日の出産で、私の職場の看護師たちも驚いていました。ただ、小さく生まれたので1カ月は入院し、母乳を3回に分けて届けました。
子宮内膜症と診断されてから出産までいろいろなことがありましたが、あのとき産んだわが子はもう3歳。毎日、無我夢中だったなと思いますが、すでに懐かしい気持ちです。ただただ、母子ともに無事でよかったです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:えるちゃんママ
3歳の子どもを持つ母。看護師をしています。