私は大学生のころ、実家を離れてひとり暮らしをしていました。私が所属していた学部は理系だったこともあり、学科配属される3年時から一気に実験や論文執筆など忙しい日々が始まります。連日深夜まで研究に打ち込んでいた私でしたが、ある日、生理が随分きていないことに気づいたのです……。
前の生理はいつ?
当時の私は通常の研究に加え、若手の研究発表会の幹事なども抱えており、毎日忙しく過ごしていました。夜10時くらいまで研究室にいて、そのまま先輩に連れられて飲みに行く日々。研究も楽しかったですし、お酒も大好きだったのでまったく苦ではなかったのですが、ある日ふと「最近生理きてないな……」と気づいたのです。
手帳を確認してみると、前回の生理はなんと3カ月前! 体調にはまったく問題ないものの、ここまで間が空いたのは初めてでさすがに心配になりました。
まさか妊娠…?
まずは妊娠を疑って妊娠検査薬を使ってみましたが、結果は陰性。ほっと胸をなでおろしたものの、生理がこない事実は変わりません。
病院に行ったほうがいいのはわかっていましたが、何となく「妊娠しているわけではないのに産婦人科に行く」ということに抵抗がありました。また学科配属と同時に引っ越した私は土地勘がなく、産婦人科がどこにあるのかすらわかりませんでした。
私が相談したのは…
不安を抱えたままいつものように飲みに行くと、たまたま近くの席に座っていた地元のお姉さんと仲良くなりました。酔った勢いもあって生理がこないことをぽろっと話すと、お姉さんは穏やかに「私も生理不順で、低用量ピル飲んでるんだけどとってもラクだよ。近所にお産を扱ってない婦人科だけの病院があるから行きやすいよ」と教えてくれました。
勇気を出して病院へ
後日、お姉さんに後押しされ、教えてもらった婦人科に向かいました。受付で番号札を渡され、その番号で呼び出されるなど、プライバシーが配慮されてました。ファッション誌がたくさんあったり、ハーブティーが飲み放題だったりとまるで美容院のような雰囲気です。
内診台での診察は少し怖かったものの、先生が声掛けしながらゆっくり進めてくれてあっさり終わりました。診察の結果、大きな問題は見つからなかったものの、その後は生理のリズムを整えるため低用量ピルを用いた治療をおこなっていくことになりました。
低用量ピルを飲み始めると、幸い副作用などもなく生理周期が整い、生理の量や生理痛も減って本当にラクになりました。あのとき、たまたま会えたお姉さんに相談していなかったら、不安を抱えながらもなかなか病院に行けなかったと思うので、本当に相談できてよかったです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師REIKO
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!