生後7カ月でアレルギー判明
息子のアレルギーが判明したのは、生後7カ月のときのこと。初めて食パンを食べさせた日でした。初めてなので小さじ1ほどの食パンを食べさせましたが、食後2時間経ってから急に息子が咳をし始めました。何かにむせたのか、風邪をひいたのかな?と私は思ったのですが、ふと脚を見るとふくらはぎにじんましんが!
これは食パンのせいだと疑った私は、すぐにかかりつけの小児科を受診しました。先生に食パンのことも話すと、すぐ血液検査をすることに。その結果、やはり息子には小麦のアレルギーがあるということが判明しました。しかも、一緒に血液検査した卵白までひっかかってしまったのです。
1歳で負荷試験のため入院
息子のアレルギーが判明してから、ひとまず小麦と卵白は除去することに。その後1歳になったときに再度血液検査をし、負荷試験を受けるために1日入院することになりました。医師の立会いのもとアレルギーがある食材を食べさせ、どれぐらいの量でどのような症状が出るかを確認するのです。
息子は特に小麦の数値が高かったので、この負荷試験ではうどんを食べさせることになりました。その結果、うどん10gほどでじんましんや咳、くしゃみや体のかゆみが出ることがわかりました。その結果をもとに、先生から自宅でも5gの小麦を摂取するようにとの指示が。ですが、そこから息子に申し訳ないと思う日々が始まりました。
少量ずつ摂取を続けた結果…
負荷試験後、自宅では5gの小麦を摂取する日々が始まりました。5gでは症状が出ても軽い咳程度なので、処方された抗アレルギー剤を飲ませば、30分後には症状もおさまります。私の通っている病院の方針では、アレルギーを治すには原因となる食材を除去するのではなく、少量ずつでも摂取することが重要だと先生から聞いていたので、咳などの症状が出つつも、2日に1回は小麦を摂取させるようしていました。
そんな毎日が続き息子が2歳になったころ、再度病院で血液検査をしました。ところがアレルギーの数値は下がるどころか前回よりも高い数値に。親子で頑張ってきたつもりだったのに残念な結果となり、かなり落ち込んだのを今でも覚えています。
まさかの呼吸困難!
血液検査の結果が思わしくなかったこともあり、自宅で摂取する量を10gに増やすことに。今までも咳などの症状が出ると息子に申し訳なく思っていたので、これ以上量を増やしたくないというのが正直なところ。でも治療のためと、なんとか気持ちを奮い立たせて息子にうどんなどを食べさせていました。
ですがある日、10gのうどんを食べたあと、息子がいつもより激しい咳をし始めました。その咳はどんどんひどくなり、気管が閉塞して起こる喘鳴も聞こえてくるように。息をするのもつらそうだったので、処方されているステロイド剤を飲ませると、少しずつ症状はおさまり、1時間後には咳や喘鳴も消失。
私はひと安心しましたが、こんなにつらい思いをさせていることに「ごめんね」という気持ちでいっぱいでした。アレルギー治療のためとは言え、呼吸がつらくなるほどの思いを息子にさせてしまったことに、私はとても申し訳ない気持ちになりました。
ただでさえ普段からパンや麺類を食べられず、保育園の給食もお友だちとは違うメニュー。がまんしているのがわかるからこそ、さらにしんどい思いをさせたくない……。かといって除去するわけにはいかないので、主治医の先生と相談し、現在は比較的症状が軽い5gを摂取させる日々。いつかアレルギーが治る日を夢見て、親子で頑張りたいと思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※アレルギーの治療法については、人によって異なります。また、指導の方法も病院によっても大きく異なるので、かかりつけの医師の指導のもと行いましょう。
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監修/助産師REIKO
著者:森井さやか
小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。