離乳食を早く与えたがる義母
私は母乳があまり出ず、育児用ミルクの量が多くなっていました。義母は「育児用ミルクは栄養が十分ではなく、育児用ミルクだけでは栄養が偏る。栄養失調になり、成長に支障をきたす」と本気で信じており、とにかく離乳食を早く始めたがっていました。悪気があるわけではなく、義母の時代は今ほど育児用ミルクが優れていなかったようで、本気で心配していました。
義母が育児をしていた時代は果汁を生後2カ月くらいから与え始めるのが普通だったとのことで、今の育児方法との違いが理解できなかったのだと思います。娘が生後4カ月のころ、娘を少し義母に預けた際、義母が勝手に卵がゆと果汁を与えてしまいました。
※厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」では、離乳食の開始時期は生後5カ月〜とされています。また、果汁の栄養学的意義は認められておらず、離乳食開始前に果汁を与える必要はありません。卵は離乳食初期の生後5〜6カ月ごろから与えることができますが、完全に火を通した卵黄を耳かき1杯程度から開始します。アレルギー反応があった場合には自己判断せず、必ず医師の指示に従うようにしましょう
しばらくして嘔吐。そして病院へ
義母が娘に卵がゆと果汁を与えてしばらくしたあと嘔吐があったようで、義母から私に連絡が。すぐ帰宅し様子を見たところ、嘔吐は治まっていたものの機嫌が非常に悪く、念のため病院へ行くことにしました。
診察と検査の結果、軽度ですが娘は卵にアレルギーがあることが判明。先生は「生後4カ月で育児用ミルクがしっかり飲めているなら離乳食を無理に進める必要はない。アレルギーに関しては数字的には微弱なので、卵をとらないようにする努力は必要だけれど、過敏になる必要はない」とアドバイスいただきました。
義母との話し合った結果
病院から帰宅後、夫も交えて義母と話し合いをしました。夫が説明したのは、「現在の育児用ミルクは栄養が優れていること」「育児用ミルクだけでも心配する必要がないこと」の2点です。
また、軽度ですが卵にアレルギー反応があり、これから成長するにつれて改善する可能性はあるものの、それまでは食べる物に気を配らないといけないことも、私から強く主張しました。アレルギー反応を目の前で見て義母本人もショックを受けたのか、素直に説明を聞き納得してくれました。
私は、まさか義母が勝手に離乳食を娘に与えたりしないだろうと思っていたのです。しかし、「なぜしない方がいいのか。もしそれをしたらどうなるのか」を論理的に説明し、しっかりと話し合っていれば、義母の理解も違っていたのかもしれないと思います。娘を守るためにも、言うべきことは筋だてて伝えようと学んだ出来事でした。
著者:レイトン 愛加/女性・主婦。5歳の娘を育児中。現在はブラジルに移住しており、海外での子育てと仕事の両立に奮闘中。いつか子どもと世界旅行をしたい!
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています