ワンオペがつらい。協力を訴えるものの…
息子が新生児のころ、わが家は夫の睡眠の質を優先して別室で寝ていました。ですが毎日帰りの遅い夫、立って抱っこしないと泣き続ける息子……。ワンオペ育児生活に孤独感と不公平感がつのり、私からお願いして同室で寝ることに。でも同室になったとしても問題は解決せず、息子が泣いても夫はまったく起きません。
運良く起きてもらえたときも罪悪感があり、寝かしつけをする夫の様子を眺めていました。すると、「俺を信用してないの? 2人で起きるのは非効率的」と夫が不機嫌に……。「育児はひとりでやれ」と言われたような絶望感でした。
広がる夫婦間の溝。そしてママは悟る
夫は休みの日は家事・育児に協力的で、息子のことも大好き。ただ平日の調整はどんなにお願いしてもダメでした。今思えば、初めての育児に2人とも疲弊していたころでした。私は夫の仕事のやり方に、「無駄な会議なんかやめなよ」と上から目線で言い、夫のプライドを傷つけてしまいました。一方、夫は「弱音を吐くなら俺がひとりで育てるから何もするな!」と私を突き放すことも。
お互いに相手を思いやれなくなっていたと思います。状況に耐えかねた私は、「いつでも離婚できるよう、ひとりで子育てできる人間になろう!」と決心。再び寝室を分けるよう申し出ました。夫とのいさかいによるストレスに比べれば、赤ちゃん相手のストレスのほうが随分マシでした。
子育てはパパ・ママの「自立」が鍵!
驚いたことに、「自立」を決意するとスッと肩の力が抜けて気持ちがラクに! 睡眠不足や孤独感がすぐ解決するわけではありませんが、現実的な対策が考えられるようになりました。下記3つは私が実践したことです。
1. 昼間は赤ちゃんが起きている時間に家事をおこなって、一緒に昼寝する
2. 夜1回目の寝かしつけ直後から一緒に爆睡し、一定の睡眠時間を確保
3. Twitterを活用して夜泣き対応のママと繋がり孤独感を和らげる
振り返ると、私は夫になんとか育児の大変さをわかってもらおうと意地になっていました。本当に大変ならシッターや一時保育……いくらでも手立てがあるのに、それを活用する発想にはなりませんでした。これはまさに、夫に対し「自分を支えてほしい」と精神的に依存していた証拠だと思います。
この件を通して、私を苦しめていたのは夫でも息子でもなく、「こうあるべき」という自分の固定観念だったんだなと思いました。とはいえ、頭ではわかっていても疲れるとマイナス思考になってしまいます。そのため、今は夫婦共にひとりの時間を確保して、心の健康を大切にしながら過ごしています。
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監修/助産師 松田玲子
著者:はやしくるみ
パワフル&甘えんぼうな3歳男児の母。2021年夏に2人目を出産予定。本業はインフラエンジニア。論理の通じない育児の世界に翻弄され、だいぶ鍛えられてきた。2人目育児では家電や民間サービス等をフル活用してラクをしようと画策中。
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つい先日育児は俺の仕事じゃない、俺の仕事は外で稼いでくることと言われ、あぁこの人との2人の子供なのに育てるのは私1人なんだな、と痛感したばかりでした。
私の場合はそう思った途端自立できるわけではなく、どんどん閉塞感に包まれていき何をしても私しかこの子の親はいない、私が頑張らなきゃと自分を縛っていました。 今では期待するだけ無駄だったなと割り切ってますが、妊娠中こんなこと思いもしなかったな、と悲しくなります。期待して一緒に頑張ろうと思うより、最初から期待せずに過ごしている今の方がつまらないことで怒ることもなくなり、夫婦仲は良くなりました。
子どもが生まれて手がかかるけど可愛い盛りだと思うのに…夫婦の溝は深まるばかり。
お互いを思いやれない夫婦は、夫婦関係が破綻している状態で危ないと思います。
お互いにカバーし合って子育てする方が、子どもにもいい影響を与えると思います。