新生児×イヤイヤ期のややこしさ
最初に訪れた長女のイヤイヤ期は、ちょうど次女が生まれたあとから始まりました。次女の妊娠中は切迫早産で自宅安静の期間があり、長女はずっと我慢していたので、反動が出たのもあると思います。かんしゃくなどはないものの、嫌なことがあると突っ伏して動かなくなったり、こちらの言うことを無視したりすることが増えました。
ほかのお母さんたちから聞いた「下の子が生まれたら、とにかく上の子優先」を実践したかったものの、イヤイヤ期の長女を優先していたら何もできなくなってしまい、結局すねている長女を放っておいて次女の世話に向かうこともありました。
きっかけは宅配便
ある日、いつものようにすねて動かなくなった長女にイライラしながら、次女のおむつを替えようとしていたら玄関のチャイムが鳴りました。義母から荷物が届いたのです。
「おばあちゃんからの荷物だ」というと、長女は「なに? 」とニコニコしながら見にきました。さっきまでのすね具合がなかったかのような笑顔。その顔を見て「イヤイヤ期に必要なのは気持ちの切り替えだったのかもしれない」と思いました。
気をそらすことを心がける
それからというもの、長女がすね始めたらとにかく気をそらすことを心がけました。「あ、おやつの時間だ! 」「犬が歩いてるよ! 」「見て見て長女ちゃんの影めっちゃ長くなってるね! 」などなど、内容は適当です。とにかくハイテンションにまったく関係のない話をし始めると、長女の意識がそれてイヤイヤ言っていたことから離れていきます。
根本的な解決にはなっていませんし、必ずしもうまくいくわけではありません。しかし、イヤイヤ期と向き合わなくなったことで、私の精神状態は各段に安定しました。私の中に少しずつ長女の気持ちを受け止める余裕が生まれて、しばらく経つと長女のイヤイヤ期はおさまってきました。
下の子たちのイヤイヤ期でも成功!
その後やってきた次女と末っ子の長男のイヤイヤ期は、長女と打って変わって激しいかんしゃくを伴うものでしたが、2人とも長女以上に気がそれやすいタイプ。長女のときにおこなった「違うことに気をそらす」方法は非常に効果的でした。
下2人のときは最初から「イヤイヤ期は向き合わないで気をそらす」と決めていたので、「ここでわがままが出たらこうやって気をそらそう」と計画して、おやつやおもちゃなどを持ち歩くようになりました。精神的にも時間的にも下2人のときは、イヤイヤ期に振り回されることは少なかったように思います。
3回経験しましたが、イヤイヤ期は嵐のように、過ぎ去るのを待つしかないものだと思っています。下の子の世話で自分の気持ちに余裕がないときは、上の子のイヤイヤ期に向き合うのが難しかったので、「気をそらす」という手段を大いに活用して何とか乗り切りました。
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監修/助産師REIKO
著者:岩崎はるか
2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療的ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院で農学を学んだ経験から食についても執筆。