登園自粛で頭痛が悪化
私はもともとストレスに弱く、よく頭痛や吐き気が起こります。それが特に顕著になってきたのは、私たちの住んでいる県で新型コロナウイルスが流行してきて、4歳の長男に子ども園への登園を自粛させ始めたころからです。
次男も2歳4、5カ月のころだったため自己主張が激しくなってきている時期で、毎日毎日元気が有り余っている2人の息子と何をして過ごそうかと考える日々でした。そしてそのストレスのせいか、気づけばもとからあった頭痛が増えてきていたのです。しかし同時に在宅勤務になっていた夫の協力もあり、約1カ月の登園自粛期間はなんとか乗り切ることができました。
遊んであげられなくてごめんね
季節は夏になり、暑さのせいかまた頭痛が増えてきました。そしてある日長男を子ども園に迎えに行った際、突然めまいに襲われたのです。それをきっかけに脳神経外科で診察を受け、MRIも撮りました。結果、脳に異常は見られず、おそらくストレスからくる片頭痛との診断で、片頭痛予防薬を飲んで治療していくことに……。
しかしなかなか効果が現れず、休日は夫に子どもたちを任せて、私は家で寝ていることが増えました。息子たちは「お母さんも一緒に行こうよ〜」と言っていたので、私は「遊んであげられなくてごめんね」と、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
やさしい言葉をかけてくれた息子たち…その背景とは?
春になり、次男が子ども園に入園するころには頭痛も減ってきており、私も仕事を始めました。ところが今度はパソコン作業で目を酷使するせいか、また頭痛の頻度が増え、加えて吐き気もするようになってきたのです。特に夕方になると疲れがどっと押し寄せてきて、症状が悪化してしまいます。
ある日そんな私を見て長男は「そんなこともあるよ」「お母さん、しんどかったら寝てていいからね」とやさしく声をかけてくれたのです! 次男も次男なりに「俺テレビ観とくから!」と言って私を寝かせてくれました。そして2人でテレビを観て、私の体調が回復するまで仲良く待っていてくれたのです。
私は息子たちの気づかいをうれしく感じるのと同時に、その言動に思い当たる節がありました。いつも私の体調が悪いときに、夫がしてくれる気づかいに似ていたのです。周りの人が誰かを思いやる姿を見せていれば、子どもたちも自然と思いやりの気持ちを持つことができるようになるのだと気づきました。私も自分の背中で人を思いやることの大切さを伝えられたらいいなと思う出来事でした。
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作画/あんこママ
監修/助産師 松田玲子
著者:今岡めい
6歳と3歳の超わんぱく兄弟を育てるママであり、フリーライター。「子育てで一番大切なのは母親が笑顔でいること」「幼児期最大の英才教育は遊びである」をモットーに掲げ、日々テキトー育児を繰り広げている。