口蓋裂手術から使用している装具、保護床
創部を守る以外にもさまざまな機能をもつこの保護床は、とても大切なのできちんとした管理が必要です。
しかし……。
口から取れたことに気付かないでいると、透明かつ小さいので探すのが大変……!!
さらに、とにかくとても薄いので、ちょっとしたトラブルで簡単にひびが入ったり、欠けたりします。
ときには真っ二つに壊れてしまうことも……。
また、成長期にともない新しい歯が生えてくると、その部分があたってつけられなくなり、かみ合わせが悪くなるので、細やかな調整が必要になります。
乳歯が生えそろうまでは特に、その都度閉鎖床の調整をするために、1週間・2週間とわりと短いスパンでの通院が続くことがありました。
娘自身も口の中の型取りが怖いので通うたびに大泣きしてしまうし、硬口蓋裂の穴に食べ物が入り込みやすいので鼻から出やすく、食事が大変そうでした。
レチナのときはどうしても嫌がってどんなに言い聞かせても、なかなかつけてくれませんでしたが、保護床がないことに関しては、娘自身も口の中の調子が良くないと強く感じるようだったので、外れて取れた場合は自分から進んですぐに知らせてくれるようになりました。
2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師REIKO