ベビー用品がない赤ちゃんとの暮らし
赤ちゃんが誕生し、自宅に帰ってもベビー用品はなく、ずっと腕に抱っこする生活が始まりました。赤ちゃんを床に寝かせようとするとすぐに泣いてしまい、夫は「うるさい!」と言い機嫌が悪くなりました。
初めての赤ちゃんの育児のため、手いっぱいで家事をすることもできないので、バウンサーや抱っこひもを購入したいと夫に打ち明けたところ、なぜか夫は電話で義母に報告をしたのです。その後、義母から私に電話がきました。
ベビー用品がなくても子育てはできる
そして、義母が赤ちゃんを育てていたころはベビー用品に頼らず育ててきたと電話で話してきたのです。義母曰く、「今の若い人は便利な育児用品に頼っている。そんな育て方ではまともな子は育たない。ぜいたくだ」と言うのです。
家事ができなくて困っていると話すと「赤ちゃんは眠っていることがほとんどだから、その間にやりなさい。そんなこともできないの? まだまだあなたはダメね」と言われ私は大変悲しくなりました。
現代の育児用品にハマる義母
子どもが生後3カ月を過ぎたころ、義母と共にベビー服を買いに行きました。義母は何十年ぶりにベビー用品売り場にきたらしく、たくさんのかわいらしい服やおもちゃ、そして便利なベビー用品を見て感激したようで「育児は大変だから、こういう便利な物を頼っていかないとダメね!」と意見を変えたのです。
突然、義母の意見が変わったことで大変驚きましたが、ベビー用品の必要性をわかってくれてうれしかったです。それからというもの、義母はベビー用品売り場に通いつめて、ベビー用品やおもちゃを買ってくるようになりました。
義母が子育てをしていたころ、便利なベビー用品がなく大変苦労したそうです。そのため、今の子育て世代のママがベビー用品を使いじょうずに子育てをしているのをテレビで見てうらやましく思い、そして腹が立ったと後に教えてくれました。当時は嫌な思いもしましたが、義母の本当の気持ちを知ることができてよかったと思っています。
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監修/助産師 松田玲子
作画/キヨ
著者:神崎 ハナ
2児の母。発達障がい児の育児に奮闘中。育児や健康に関する記事を執筆中のライター。教職員や福祉の資格を持つ。